NECの社内ITが運用の「サイロ化・属人化」から脱却できた“決め手”とは?実践事例から学ぶ運用自動化/効率化の勘所

NEC社内では、各種システムの個別最適化が進み、運用工数が増加していた。自動化の取り組みもうまくいっていなかった。同社はこうした課題を解決するため、何に取り組んだのか。そして、この事例から他の企業が参考にできることとは。

2025年06月12日 10時00分 公開
[ITmedia]

 「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現」をパーパス(存在意義)に掲げ、ITサービスから社会インフラ、ヘルスケア/ライフサイエンスまで、幅広い事業を手掛けるNEC。2024年に創業125周年を迎え、連結従業員10万名以上に達する日本を代表する企業だ。しかし、社内ITシステムの運用については、他の多くの企業と同様にさまざまな課題があった。

 中でもIT基盤やアプリケーションの運用業務は、多くの課題があった。NECの社内ITシステム管理を担うコーポレートITシステム部門の高津正明氏(コーポレートITシステム部門 基盤運用統括部 シニア主幹)は次のように話す。

 「社内では約1000のシステムが稼働していますが、それぞれで個別最適化が進み、サイロ化や属人化が課題になっていました。各システムからの情報収集についても、システム単位で粒度が異なり、データが共通化されておらず、活用が進んでいませんでした。さらに、クラウドにもシステムが分散し、運用工数が増加傾向にありました。止めることができないミッションクリティカルシステムも多く、メンテナンス時間をどう確保するかが課題でした」(高津氏)

 そうした状況を踏まえ、NECは運用自動化を進めてきた。だが、取り組みには苦労が絶えなかったという。同社はこうした課題を解決するため、何に取り組んだのか。そして、この事例から他の企業が参考にできることとは。

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