「賃上げはもう限界」 厳しい経済環境を乗り切る“給与を上げない賃上げ”とは：中小企業に立ちはだかる壁に福利厚生で立ち向かう

少子高齢化や物価高、人材不足など、今の中小企業は厳しい経営環境にある。こうした課題を抱えながらも、負担を抑え、従業員の満足度を高め、選ばれる企業となるには、どのような取り組みが必要なのか。解決策はあるのか。

[ITmedia]

　現在の中小企業が直面する課題は多岐にわたる。主なものとしては資金調達の難しさ、デジタル化の遅れ、事業承継問題などが挙げられるが、喫緊の課題としては、少子高齢化や物価高、人材不足が深刻だ。

　こうした状況下でも中小企業は、人的投資への熱意を持ちながら、人を雇用し、従業員のステップアップに必要な費用や時間を捻出して、ビジネスを継続、成長させていかなければならない。特に、給料の引き上げは、従業員の生活水準を守り、向上させ、安心して暮らしてもらえるようにするためだけでなく、ひいては企業競争力を高めることにもつながる重要な取り組みとなる。

　総勢3000名以上が視聴したオンラインセミナー「今、話題の給与を上げない賃上げとは！？“負担ゼロ賃上げ”徹底攻略カンファレンス」では、人材の流出や採用難、賃上げ要請など、厳しい経済環境の中で悩みを抱える経営者に、新しい選択肢として給与アップに頼らない「新しい賃上げ」を提案。慶應義塾大学教授　岸博幸氏ら各業界の専門家が企業の未来を左右する賃上げ戦略を徹底解説したほか、実際に「給与を上げない賃上げ」を実施した企業の事例を紹介した。

　企業が負担を抑えながら、従業員の満足度を高め、選ばれる企業となるためには、どのような取り組みが必要なのか。フリーのオンラインセミナーからそのヒントを探る。