楽天カードのWeb開発チームは、これまで大規模なウオーターフォール開発を行っていた。約100人のメンバーがほぼ1つの作業環境で同時に作業しており、複雑な承認手続きやビッグバンリリースに課題を感じていた。そこで、開発生産性を向上させるため、トランクベース開発への移行を模索した。まずは、可視化・分析・改善を目的としたツールを利用し、数値分析を試みたが、状況の改善には至らなかった。
そこで発想を転換し、「VSM(Value Stream Mapping)」を作成。フロー効率の状態を可視化することで、一定の成果を得た。また、ケイパビリティの強弱をヒートマップで可視化する取り組みも行い、メンバーから高い評価を得た。プロジェクトのリーダーは、「抽象的な考えが具体化され、リーダーとしての推進力がぶれることなく集中できるようになった」と振り返っている。
本動画では、ケイパビリティの改善によって、デプロイの頻度を高め、変更にかかるリードタイムを安定させた事例を紹介する。「全体工程の可視化」というアプローチの重要性が理解できる内容となっているので、ぜひ参考にしていただきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.