混雑や逆光に弱いウォークスルー顔認証、高精度と高速処理をどう実現するかエッジで特徴量データ抽出を高速化するには

ホテルやコンサート会場などの入退場、小売店の決済などで利用が拡大しているウォークスルー顔認証。しかし混雑時に処理が追い付かずに滞留が起きたり、逆光条件に弱く設置環境に制約があったりと、課題も多い。これらを解決する方法とは。

2025年08月13日 10時00分 公開
[ITmedia]

 生体認証の応用が広がっている。スマートフォンのロック解除の他、オフィス、マンション、ホテル、コンサート会場などの入退場、一部の小売店での決済などがその例だ。IDカードと違って盗難や紛失の恐れもない。

 生体認証には、指紋認証、虹彩認証、静脈認証などの技術があるが、利用者視点で最も利便性の高い方式が「顔認証」だ。認証機器に指を当てたり手のひらをかざしたりする必要がなく、ごく短時間の立ち止まりまたはウォークスルーで認証が完了する。

 ただし顔認証方式にも課題があり、精度を落とさず高速処理することが難しい。混雑時に処理が追い付かずにゲート前で滞留が起きたり、逆光条件に弱く設置環境に制約が出てきたりするなどの課題も指摘されていた。

 現在はセキュリティリスクの低減と利便性向上の両立も重要視されていることから、なりすましによる不正侵入や認証装置への不正アクセス防止の他、個人情報保護、プライバシー侵害防止、情報漏えい防止といった対策も急務となる。

 このように多様化、複雑化する認証へのニーズに対応すると同時に、顔認証方式の課題を解決し、よりスピーディーで安全、安心な本人確認を実現するにはどうすればよいのか、解決策はあるのだろうか。

※本稿は、MONOistからの転載記事です。


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