企業競争力に直結するAI活用では、機密性やコスト効率から独自のAIインフラ構築が向く。しかし、ハードウェアやネットワーク、運用で安易にインフラを選ぶとコスト増や性能不足、セキュリティリスクといった「落とし穴」にはまる。
総務省が発表した「令和7年版 情報通信白書」によると、大企業の約56%が生成AIの活用方針を策定している。生成AIサービスの利用率は2023年度調査と比較して約3倍に伸びたほどだ。
AIの利用が本格化するにつれて、企業がAIに求める要素は大きく変化した。当初は議事録の作成など特定のタスクの効率化が中心だったが、今では研究開発や設計支援、コンタクトセンター業務、IT運用といった、企業の競争力強化に直結するビジネスプロセスへの組み込みが求められている。
この変化に伴い、機密データの安全な利用や既存システムとの連携、長期的なコスト効率といった観点から、自社で独自にAIインフラを構築する需要も高まりつつある。しかし、自社でAIインフラを構築したり運用したりするのは容易ではない。自社のAIインフラの効用を最大化しつつ、落とし穴を回避するにはどうすればよいのか、有識者に聞いた。
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