AIエージェント導入を阻む「インフラの壁」 解決の糸口を専門家に聞く：“AIが業務の主体になる時代”に備える

生成AIの進化が次の段階に入り、企業の関心は目的を理解して自律的に行動する「AIエージェント」や「エージェンティックAI」の実戦投入に移りつつある。こうしたAI時代の新たなインフラ要件とその解決策について、専門家に話を聞いた。

[ITmedia]

　生成AIの利用が広がり、AIエージェントやエージェンティックAIへの関心が高まっている。アイティメディアの「キーマンズネット」が実施した読者調査では、「生成AIに関連するトレンドについて興味があるものを選んでください」という質問に対して「AIエージェント（エージェンティックAI）」と回答した人が「RAG」（検索拡張生成）などを抑えて最も多かった。

　AIエージェントは特定のタスクを自律的に処理するものだ。さらに、複数のAIエージェントが連携してより高度なタスクを処理するのがエージェンティックAIであり、これが普及するとAIが単なる業務支援ツールではなくAIが意思決定や実行の主体になる可能性がある。

　エージェンティックAIを含むAIサービスを利用するには、機密データの取り扱いやコストなどの課題があるが、オンプレミスでAIを利用する際にもさまざまな課題が付きまとう。企業がAIを本格的に活用する際に直面するインフラ課題と対策は何か。専門家に話を聞いた。