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なぜ普及しない? 検疫ネットワークの抱える課題:転換期迎える検疫ネットワーク【第2回】
端末の検疫システムは、多くの企業に求められているにもかかわらず、導入自体はあまり進んでいない。普及しない理由とそこから考えられる正しい導入のアプローチを探る。
前回の「検疫ネットワークが必要な本当の理由」では、検疫ネットワークが果たす「検査」「隔離」「治療」の機能の流れについて触れた。こうした検査/隔離/治療の自動化ツールとして、検疫ネットワークに関心を持つ企業は多い。しかし、大半の企業が検疫ネットワークの導入を検討しているにもかかわらず、導入自体が進んでいないのはなぜか。ここでは、検疫ネットワークを導入する上で考慮すべき課題を整理し、その解決に向けたアプローチを説明しよう。
混用されがちな「NAC」という略称
まず、今回の内容への理解を深めてもらうために、「NAC」という用語の意味を整理したい。というのも、一般的に検疫ネットワークといわれるソリューションは、クライアントPCのネットワークへの接続に際して一定の条件を課すものである。しかし昨今の状況を考えると、接続に際してのコントロールのみでは、企業ネットワークに対して十分なセキュリティを発揮できない可能性がある。
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