CAがIAMスイートの新製品、第一弾はID管理ツール:NEWS
日本CAが統合アイデンティティ/アクセス管理スイート「CA Identity and Access Management r12」を発表。そのうち、ID管理製品「CA Identity Manager r12」を9月11日より販売開始する。
日本CAは9月11日、統合アイデンティティ(ID)/アクセス管理製品群「CA Identity and Access Management r12」(以下、CA IAM r12)を発表した。CA IAM r12に含まれる各製品のうち、日本国内では「CA Identity Manager r12」「CA Access Control r12」「CA SiteMinder Web Access Manager r12」の3製品が提供される。その第一弾として、ID管理製品であるCA Identity Manager r12を9月11日から販売開始する。
CA IAM r12は、ID・ライフサイクル管理、アクセス管理、フェデレーションなど、ID/アクセス管理(IAM)に関する各種製品を同一プラットフォーム上に搭載し、包括的なIAMソリューションをユーザーに提供する製品スイート。今回販売を開始するCA Identity Manager r12は、その中のID管理機能を提供し、CA IAM r12の中核を担う製品。2006年1月に発表した「CA Identity Manager r8.1」のバージョンアップ版となる。
CA Identity Manager r12は、企業内の各システムで個別に管理されているユーザーID情報の一元管理を可能にする製品。パスワード管理、プロビジョニング、リポーティング、外部システムとの接続モジュール(コネクタ)などの機能を提供する。システム管理者の負荷を軽減するとともに、一貫したポリシーに基づきIDを一元管理することにより、セキュリティと内部統制の強化を実現するという。今回のバージョンアップに当たり、プロビジョニング機能の強化、セキュリティ機能の強化、コネクタSDKへの「Java SDK」の追加などが行われた。また、UIの改良による操作性の向上、リポート機能の強化によるコンプライアンス対応も新たに図られた。
日本CA マーケティング部 フィールドマーケティング マーケティングマネジャーの金子以澄氏は、国内のユーザー動向について「日本版SOX法対応では、財務報告の正当性を担保するために、システムのデータが改ざんされていないことを保障する必要がある。そのため、当初はシステム管理者のIDを管理したいというニーズが多かった。現在はそこからさらに発展して、エンドユーザーである一般社員のIDも含めたID管理へと範囲が広がってきている」と説明する。
同社はさらに、OSレベルでの特権ユーザー管理を実現するCA Access Control r12と、Webアクセス管理を行うCA SiteMinder Web Access Manager r12を2009年の年初から順次提供開始する予定。営業体制も今年度より刷新し、日本版SOX法の運用開始に伴う企業のコンプライアンス意識向上をにらみ、積極的にIAMソリューションを提供していくという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.