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日本IBM、チーム内のコラボレーションを活性化させるRational新製品NEWS

プロジェクト管理者、設計者やテスターなど、プログラム開発者以外で開発工程に携わる担当者を支援する機能を提供する。

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 日本アイ・ビー・エム(以下、IBM)は2月23日、ソフトウェア開発ツールの新製品「Rational Team Concert V1.0.1.1」(以下、RTC)と「Rational Requirements Composer V1.0」(RRC)を発表した。同社が2006年から提唱する次世代ソフトウェア開発基盤「Jazz」に準拠した国内初の製品として、3月1日から提供を開始する。

 IBMのソフトウェア事業ラショナル事業部理事 事業部長、渡辺公成氏は、Jazzとは「開発者の統合開発環境(IDE)だけでなく、プロジェクト管理者や経営層までを含めた“チーム協働型ソフトウェア開発環境の技術基盤”」と説明した。Eclipseや.NET環境などの各種開発環境、WindowsやIBM System i/zなどのサーバ環境などにも対応し、複数の異なる環境下での開発ライフサイクル全体を一元管理できる。

 また、オープンソースプロジェクト「Jazzプロジェクト」では、2008年3月からコミュニティーサイト「Jazz.net」を開設し、研究成果などが公開されている。

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ソフトウェア事業ラショナル事業部長、渡辺氏

 今回発表された2製品は、プロジェクト管理者、設計者やテスターなど、開発者以外で開発工程に携わる担当者までを包括した開発支援機能を搭載している。

 RTCは、構成管理や変更管理、ビルド管理機能を統合したソフトウェアツール。同社によると、チーム開発における生産性を向上させることができるという。

 具体的には、個々人の作業単位である「ワークアイテム」を軸に、開発のワークフローを自動化し、担当者の役割や作業ごとに異なる、ソースコードやビルド(実行ファイル)などの成果物をリポジトリで一元管理する。

 IBMのソフトウェア事業ラショナル・テクニカル・セールス&サービス、IBMソフトウェア・エバンジェリスト、玉川 憲氏は、RTCを活用することで「すべての作業がワークアイテムに結集でき、成果物間の追跡性や一貫性の保障、プロジェクト全体の可視化にもつながる」と説明した。

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IBMソフトウェア・エバンジェリスト、玉川氏

 RTCでは、プロジェクトの進ちょくやメンバーの状況などのデータを自動収集し、ダッシュボードにリアルタイムに表示できる。また、チャットやRSSなどのコミュニケーション機能によって分散環境下での開発を支援する。

 またRRCは、プロセススケッチやストーリーボード、ユーザーインタフェーススケッチなどの視覚的なイメージによって顧客のシステム要求を管理することで、要求定義における作業の効率化を支援するツール。

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Jazz上で動作するRationalの新製品

 同社は、テスト工程の効率化を支援する「Rational Quality Manager V1.0」(以下、RQM)を3月11日から提供することも発表した。RQMは、テスト状況のWeb画面上での一元管理、テスト結果の追跡確認や問題が発生した場合の解決までの優先順位付けなどが可能であるという。

提供価格(すべて税別)
製品名 エディション サーバラインセンス価格
(3ユーザーライセンス付)
クライアントライセンス価格
Rational Team Concert Standard 715万円 55万7700円
Express 85万8000円 17万1600円
Express-c 無料 17万1600円
Rational Requirements Composer Standard 500万5000円 78万6500円
Rational Quality Manager Standard 286万円 71万5000円
Express 100万1000円 71万5000円
※ それぞれのエディションの想定ユーザーは、Standardが250ユーザー、Expressが150ユーザー、Express-cが10ユーザーまで。

 同社はJazz専任部隊を組織し、併せて検証センターを設立。既存のRational顧客やシステムインテグレーター、ソフトウェア開発企業などを中心とした販売施策を行う。 現在、Jazzに対応したソリューションは20社だが、2009年内に50社までの拡大を目指す。

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