特集/連載
CPM(企業業績管理)の効果的な進め方:Excelファイルから本格システムまで
CPMの目的は、収益性の継続的な向上に向けて最新の業績を追跡することにある。強固なCPM基盤を作るのに有効な5つのステップを紹介する。
ほとんどの中堅企業は企業業績管理(CPM:Corporate Performance Management)を継続的に行っている。CPMは、部門長が収集、管理する基本的なExcelスプレッドシートのデータを使って行われる場合もあれば、全社規模の予測、予算作成、計画立案、クエリ、リポーティングのための財務データを一元的に把握できる本格的なシステムを利用して行われる場合もある。
CPMの目的は、収益性の継続的な向上に向けて最新の業績を追跡することにある。専門家は、次のステップを踏んで、そのための強固な基盤を作ることを勧めている。
1. 責任体制を明確にする
あなたの会社では、CPMプロジェクトはIT部門任せだろうか。もしそうなら、そのプロジェクトは失敗する運命にあると、Forrester Researchのアナリスト、ボリス・エベルソン氏は語った。CPMプロジェクトは、ビジネスサイドや最高責任者レベルの役員がオーナーとなり、会社として推進しなければならない。IT部門とビジネスサイドの担当者がデューディリジェンス(※)を行い、連携して、自社のニーズに合った適切なCPMソフトウェアを選択すべきだ。ソフトウェアが選択されたら、IT部門はビジネスサイドの声に謙虚に耳を傾け、システムのテストや構築、構成を行う準備を整えなければならない。
※編注:デューディリジェンス(due diligence)。投資対象の価値を調査すること。
2. 追跡する指標だけでなく、指標の定義についても社内の合意を取り付けておく
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.