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XenServer 5.6 FP1での分散仮想スイッチの使用方法XenServer Tips

XenServer 5.6 FP1より、Linux Bridgeベースの仮想スイッチから、オープンソースの仮想スイッチ「Open vSwitch」をベースに開発した分散仮想スイッチに変更できる。

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設定方法

1.XenServer 5.6 FP1がインストールされていることを確認

 XenCenterで対象のXenServerホストをクリックし、「General」タブ ― 「Version Details」でXenServerのバージョンを確認できる。「XenServer Version: 5.6 Feature Pack 1」と表示されていればFP1がインストールされている。

2.対象のXenServerホストにXenCenterで接続し、コンソールに接続

 SSHクライアントやサーバのコンソールを使ってもよい。

3.仮想スイッチのソフトウェアを確認する

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 network_backend: openvswitchであれば分散仮想スイッチを使用している。

 network_backend: Linux bridgeであればLinux Bridgeを使用している。

4.仮想スイッチを分散仮想スイッチモードにする

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 仮想スイッチをLinux Bridgeモードに戻す場合は、「xe-switch-network-backend bridge」。

5.XenServerの再起動

解説

 仮想スイッチを変更することで下記の機能が使える。それによって、クラウドのマルチテナント環境などにおいて、仮想的なレイヤー2(L2)スイッチ機能を容易に提供できるようになる。

  • Cross Server Private Network:複数のXenServerホスト上で起動している仮想マシンが共通のプライベートネットワークを使用できる
  • Jumbo Frame:仮想スイッチにvSwitchを使用すると、SAN(ストレージエリアネットワーク)で、大きなサイズのフレームで送受信を可能にするJumbo Frameの設定ができる

 さらに、別途仮想スイッチコントローラー(仮想アプライアンス)を設定すると下記の機能も使える。

  • ACL(Access Control List)の設定:リソースプール、XenServerホスト、ネットワーク、仮想マシン、仮想NIC単位で、ACLを設定できる
  • QoS(Quality of Service)の設定:帯域幅やバーストサイズの制限が可能
  • RSPAN(Remote Switched Port Analyzer)の設定:特定のVLANに対して、パケットキャプチャリングを目的に、ネットワークトラフィックのミラーリングが可能

 分散仮想スイッチモードに変更することは無償版でも可能だが、分散仮想スイッチコントローラーを使用して、ACLの設定やRSPANなどの機能を使用する場合にはAdvanced Editionのライセンスが必要になる。分散スイッチコントローラーは、仮想アプライアンスで提供されている。シトリックス・システムズ・ジャパンのWebサイトからダウンロード可能である。

 Jumboフレームの設定やCross Server Private Networkなどの機能は、分散仮想スイッチモードで対応するので注意してほしい。

北瀬公彦(きたせ きみひこ)

シトリックス・システムズ・ジャパン マーケティング本部所属

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XenServer、XenClient、XenDesktop、Receiverなどの製品マーケティング、また、アライアンスマーケティングで、Citrixの製品に対応したい場合の技術対応なども行っている。


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