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安全に医療情報を保存するためのセキュアなクラウド基盤の現状と展望:「第30回医療情報学連合大会」ワークショップリポート
2010年11月に実施された「第30回医療情報学連合大会」では、膨大な医療情報管理への対応策として注目される“医療クラウド”について、その現状や今後の展望などを議論するワークショップが行われた。
厚生労働省が2010年2月に発表した「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版」によって、「民間のデータセンター事業者が契約に基づいて、医療機関の保有データの外部保存を受託する」ことが可能になり、クラウドコンピューティング(以下、クラウド)の医療分野における実用化が進んでいる。
そんな中、「第30回日本医療情報学連合大会(第11回日本医療情報学会学術大会)」が2010年11月18日から21日までの4日間、アクトシティ浜松で開催された。医療情報の研究者や実務担当者の学術交流の場である同大会において、特に注目を集めたのがクラウドをベースにした次世代型システム基盤“医療クラウド”だ。
本稿では、11月19日に行われたワークショップ「安全に医療情報を保存するためのセキュアなクラウド基盤の現状と展望」の講演内容を紹介する。このワークショップでは医療クラウドの活用メリットや実用化に向けた取り組み、今後の課題などが議論された。医療クラウドは現在、どのような状況になっているのだろうか。
ワークショップ登壇者(講演順)
- 上杉正人氏(北海道情報大学経営情報学部)
- 福田 築氏(スカパーJSAT 宇宙・衛星事業本部)
- 工藤與亮氏(岩手医科大学先端医療研究センター)
- 寺本振透氏(九州大学大学院法学研究院)
- 山本隆一氏(東京大学大学院情報学環)
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