BPMツール選びに役立つ3つのホワイトペーパー:ホワイトペーパーレビュー
ビジネスプロセスを自動化、効率化し、企業の俊敏性を高める。BPMツールにはそのような期待がある。しかし多機能な製品だけにBPMツールの選択は簡単ではない。BPMツール選びに役立つホワイトペーパーを紹介しよう。
BPM(ビジネスプロセス・マネジメント)という言葉が登場して久しい。ビジネスの現場はさまざまなビジネスプロセスが動いていて、企業はBPMツールを使うことでビジネスプロセスを組み替えたりパフォーマンスを監視し、ビジネスの環境変化に迅速に対応できるようになる。ますます重要性が増すBPMツールの製品選択を行う上で参考になる3つのホワイトペーパーを紹介する。
BPMツールの基本機能を理解する
事例で分かった! BPMに成功している企業が必ずやっている3つのこと
BPMを活用することで、ビジネスプロセスのどのような課題を、どう解決できるかが分かるホワイトペーパーだ。ホワイトペーパーではBPMの基本的な効果として、「従業員の生産性向上」「プロセス自動化による作業の合理化」「主要なビジネス指標の達成」を挙げる。しかし、近年はビジネスプロセスを巡って新しい課題が浮上しているという。その課題とは「ユーザー部門とIT部門の断絶」「プロジェクトをまたがったBPMの活用」「プロセスの迅速な変更」などだ。
ホワイトペーパーはこれら新しい課題を挙げた上で、BPMツールを活用する企業の事例を紹介。そこから得られた「BPMを成功させるための教訓」を紹介している。「最初にビジネス的な価値を明確に示す」「一度の改善活動で終わらせない」などの教訓で、これらの考えに基づきツールを活用することで、ビジネスプロセスに関する新しい課題に対応できるとしている。製品選択に向けてBPMツールの基本的な機能やトレンドが確認できるホワイトペーパーだ。
関連するホワイトペーパー
- 3つのステップで解説――BPMを次のレベルに移行させる方法とは
- BPM事例:大手食料品店 人事関連プロセス改革
- これからBPMを始める人への決定版 ──「BPMの基礎(BPM Basic for DUMMIES)」
先行企業が行っているBPM活用法
ベストインクラス企業の製造管理システム導入状況「製造オペレーション管理2011」
世界の製造業企業150社に対して行った調査をまとめたホワイトペーパー。世界最先端の企業がどのようなビジネスプロセスの管理を行っているかを知ることができ、ビジネスプロセス改善のベンチマークとして利用できる資料だ。
ホワイトペーパーでは調査対象企業を主要なKPI(Key Performance Indicator)に基づいて3つのクラスに分類している。上位20%の「ベストインクラス企業」では、下位30%の企業の2倍以上の頻度でビジネスプロセスを組み替えているという。また、ベストインクラス企業ではツールを使ったビジネスプロセスの自動化も積極的に行っている。製造オペレーションだけでなく、勤務時間管理など従業員管理のビジネスプロセスについても、高い割合で自動化が行われている。
BPMツールは多機能で、その豊富な機能を前に使い方に迷う企業も少なくない。しかし、このホワイトペーパーを参考にすればBPMツールのどのような機能を使えば最も効果的にビジネス上のメリットを得られるかが分かるだろう。BPMツールの導入を検討する上での社内説明資料としても利用できるホワイトペーパーだ。
BPMツールに求められる新しい機能
「BPMツールは役立っていないのではないか」。このホワイトペーパーはこのような疑問からBPMツールの役割を問い直す。企業のビジネスプロセスを考えるとき、ITシステムだけで完結できるビジネスプロセスは多くはない。どのようなビジネスプロセスも何らかの人の作業が含まれていることが一般的だ。ITシステムの連携だけで完結するビジネスプロセスなら既存のBPMツールでも自動化や合理化は可能だが、外部のパートナー企業や顧客がかかわるような人が主体のビジネスプロセスでは、自動化が難しくなる。
ホワイトペーパーでは、このような人の作業が含まれるビジネスプロセスの場合、そのプロセスの中を流れる情報の変化を捉えることが重要と指摘する。例えば顧客に記入をしてもらう必要がある契約業務では、入力される情報の意味に応じて、連係する顧客管理や販売管理システムの入力画面を変化させることが求められる。このようにビジネスプロセスを小さな粒度で変化させることがBPMツールには求められるという。このホワイトペーパーでは新しいアプローチに基づくBPMツールの考え方を紹介している。
今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、BPMツール選びの参考となる技術文書や製品資料、事例紹介などを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。
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