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HTML5だけでは解決できない、モバイルアプリ開発の落とし穴:モバイルアプリ開発で陥りがちなワナ【後編】
急速に拡大するモバイルアプリ開発市場。開発スピードと品質の要求に応える「HTML5」技術の採用だけでは、どうしても解決できない問題がある。
前回の「ユーザー評価が星3つ以下のモバイルアプリはすぐに忘れ去られる」に続き、「競争の激しいモバイル分野では“開発スピード”“品質”のどちらを重視すべきか」という難問の解決策を検討しよう。3人の専門家の回答を通じて分かったヒントは「HTLM5が状況を一変させる可能性を秘めている」「テストをおろそかにしてはならない」ということだ。
スピードと品質の要求に応える「HTML5」
米調査会社IDC Researchのアナリスト、ジョン・ジャクソン氏は「状況にもよるが、品質要求が優先される傾向にあるのは間違いない。ユーザーが顧客であれ社内の従業員であれ、彼らは既にモバイル環境でのコミュニケーションを経験しており、品質に対する要求は高い。これは将来的に、品質を重視する傾向を促進するだろう」と語る。
この問題に対する見方は2つある。競争が激しい状況において、最大のライバルが製品を投入する一方で、自社が油断をしていたために製品をリリースする準備ができていないような場合には、とにかく急いで製品を形にする必要があるケースもあるだろう。その場合でも、ある程度の品質に対する期待があることは確かだ。
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