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Oracleに買収されたIaaSのNimbula、OpenStackへの取り組みに不安も:Oracleの行動パターンから察するに……
OracleはIaaSソフトウェアプロバイダーNimblaを買収したことで、OpenStackプロジェクトに取り組むのだろうか。彼らのNimbula買収は、自社のクラウドサービスにメッキをかけるにすぎないとの声がある。
米OracleがIaaSソフトウェアプロバイダーの米Nimbulaを買収した。NimbulaがOpenStackプロジェクトに参加していることからすると、この動きはオープンソースクラウドへの取り組みにつながるかもしれない。しかし、Oracleのこれまでの行動パターンから、業界ウオッチャーはその逆を予想している。
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Nimbulaは、米Amazon Web ServicesのAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)を担当するエンジニアリングチームの元メンバー2人によって設立された。だが、2年前の2011年の立ち上げ時に業界観測筋が予想したほどには前進を遂げていない。
「Oracleによる買収でNimbulaの業況が大きく変わるかどうかは分からない」と、米Data Center Pulseの創設者で社長のマーク・シール氏は語った。「Oracleは、『Nimbulaの名前を冠することで既存パッケージの魅力を高めるにはどうすればよいか』といったスタンスで、これからの展開を進めようとしているのではないか」
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