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IBMが本気を出したソフトウェア定義型サービス、その効果とは?:Pivotalとの連携を強化
クラウドストレージやオープンPaaSの提供など積極的なクラウド戦略を展開するIBM。担当副社長が同社の目指しているクラウドの将来像を語った。
米IBMのクラウド戦略はオープン標準に加え、クラウドコンピューティングのビジョンの方向性が同社と一致する企業との多くのパートナーシップに支えられている。
IBMのSmartCloud Enterprise担当副社長を務めるデニス・クワン氏に「Software Defined Environment」(ソフトウェアで定義・制御する環境:SDE)に関する同社の計画や、Nirvanixストレージからの移行の他、PaaS(Platform as a Service)の「IBM BlueMix」(以下、BlueMix)の具体的な概要について話を聞いた。
――米NirvanixとIBMの提携を通じて販売されたNirvanixのクラウドストレージを購入した顧客には、今後どのような対策を用意しているのでしょうか?
デニス・クワン氏(以下、クワン氏) われわれは、OpenStackのSwiftコンポーネントをベースにしたストレージ機能をSoftLayer上で提供している。顧客が必要な移行を行えるよう支援するつもりだ。Nirvanixが事業打ち切りを決めたという報告を踏まえ、われわれの顧客がNirvanixのオブジェクトストレージ製品から他のソリューションに移行するのを支援していく。
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――Cloud Foundryの開発を目的とした米Pivotalとの提携は、IBMの今後の戦略においてどのような役割を果たしますか?
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