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社員の「Dropbox利用」に悩むマクラーレン・メルセデスF1チームでもDropbox問題

英国の名門レーシングチームMcLarenは、米Intralinksのコラボレーションソフトウェアを使用して、全社で利用する重要な情報を共有している。

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 McLarenグループは、レースチーム、車両整備、電子システム、応用テクノロジーなどさまざまな部門に所属する多数のエンジニアが、セキュアな社内コラボレーションを実現するIntralinks VIAを使用して、知的財産(IP)を安全に共有している。

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 「われわれMcLaren Mercedesは、非常に機密性の高い情報を安心にやりとりできて、なおかつ業務プロセスの本来のペースを妨げないコラボレーションプラットフォームが必要だった」と話すのは、McLarenのCIO、スチュアート・ビレル氏だ。

 「Intralinks VIAのようなソリューションを利用すれば、サプライヤー、パートナー、サーキットの現場スタッフなどとデータを共有できる。われわれの生産性が向上して、ひいてはレースでも有利になる」(同氏)

 「エンジニアの間では、図面や仕様書などのドキュメントを共有する手段として、Intralinks VIAもある程度利用されていた。だが、従業員全員に、コンシューマー向け共有プラットフォームであるDropboxの利用を控えてもらうには、社内の慣習を改めなければならなかった」とビレル氏は内情を明かす。

 「私が入社したのは2年前だが、その当時かなりの量のデータが、セキュリティに不安が残る方法で共有されていた。これは何とかしなければと考えた」

Dropbox文化からの脱却

 ビレル氏によると、ファイル共有に関しては全社的にDropboxを広く活用してきたという経緯がある上に、McLaren社内でのIntralinks VIAの利用は現時点では本格展開に至っていない。そのため、コンシューマー向けと知りつつもDropboxの利用を続けるエンジニアは少なくない。

 「Dropboxを禁止したことはないし、今後そうするつもりもない」と同氏は語る。「問題は、全て事情を理解しているのに、それでもDropboxを使いたがるエンジニアをどう説得するかだ。そんなエンジニアに(Dropboxよりも)管理がしやすくてセキュアな環境に移行することを納得してもらうには、どうすればいいのか」(同氏)

 まず、800人いるエンジニアのうち主要メンバーの20〜30人は、2013年9月にIntralinks VIAを社内に展開したタイミングで、このアプリケーションに移行した。

 「Intralinks VIAを気に入って愛用する社内ユーザーは少しずつ増えている」とビレル氏は話す。さらに、実質上2500人いる従業員の間に定着している社内文化を変えることもまた別の課題だと同氏は付け加える。

 McLarenでIntralinks VIAを利用するのは、同社のIPを保護するという理由もある。「最近はIPの価値が社内の注目を集め始めている」とビレル氏は語る。

将来の計画

 同社がF1の世界にとどまらず、レースカー以外の自動車製造やエレクトロニクスなどの分野に事業を拡大するにつれて、特許を申請する機会が増えている。

 「長期的にみて、IPの重要性は今後ますます高まる。今シーズンのレースのことばかり考えているわけにはいかない」とビレル氏は話す。

 同氏は、事業の拡大に伴って、さまざまなサプライチェーンとデータをやりとりする機会が増えるだろうと予測する。「セキュアな方法で情報を交換することが大事だ」とビレル氏は語る。

 ビレル氏はIntralinks VIAの効果について次のように話す。

続きはComputer Weekly日本語版 3月19日号にて

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