クラウドとデータセンターの専門家が警告する4つのITトレンド:今すぐ始めなければ後れを取る
「Datacentres Europe 2014」カンファレンスにおいて、クラウドとデータセンターの専門家が4つのITトレンドについて警告を発している。CIOは今、何をすべきなのか?
クラウドコンピューティングが主流になることを受け、データセンターとクラウドの専門家は、無視できない大きなITトレンドについて警告している。クラウドとデータセンターの専門家が投げかける、CIOが留意すべき4つのメッセージを紹介しよう。
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DevOpsを活用できなければ、クラウドも活用できない
DevOpsとは、企業のアプリ開発チームとシステム運用チームの作業を統合するというITの実践手法だ。ソフトウェア定義インフラ(Software-Defined Infrastructure)の台頭やクラウドによって、開発チームと運用チームの境い目を取り除くことが企業に求められている。
従来型のITプロセスでは、アプリ開発チームがビジネスニーズを理解し、プログラムを作成してきた。完成したプログラムは、その後テストと開発を行うチームに渡され、隔離された状態でアプリのテストが行われる。テストに成功したら、開発チームはプログラムをユーザーに公開するために運用チームに送る。だが、このように縦割り型で作業を進めると、別のチームの制限事項や問題が分からない。結果、不満が生まれ、作業効率が低下する。
米国のコンサルティング会社AvoaでCIO戦略アドバイザーを務めるティム・クローフォード氏は「Datacentres Europe 2014」カンファレンス(DCE 2014)で「CIOはDevOpsを理解して、受け入れなければならない」と語った。
DevOpsアプローチにより、異なるチームでも共同作業が可能になる。効率を高めるために小さなアップデートを頻繁に行える。エラーが少なくなり、ITの質が向上する。「クラウドの時代、ITは価値創造が全てだ」と同氏は語る。「CIOは考え方や行動を変えなくてはならない。クラウドを真に活用するためには、DevOpsを活用する必要がある」
DevOpsは、クラウド時代のITに変革を起こすと専門家は話す。「GitHub」などのツールを使えば、チームはバージョン管理の問題を統合、管理できるようになる。
DevOpsによってITに変革が起きるのは、企業がクラウドをテストやシミュレーションの作業に使うためだ。クラウドは社内ITよりプロビジョニングも速く、迅速で安価だ。開発チームと運用チームがクラウドのプロジェクトで連携すれば、テストのライフサイクルが短縮され、透明性が高まり、稼働中の運用環境に製品を導入しやすくなる。
「DevOpsには2つの要素が融合している。縦割り型のITチームがアプリの一部だけに携わる時代は終わった」とスコットランドに拠点を構えるCloudSoftの創設者ダンカン・ジョンソン・ワット氏は警告する。
従来型のデータセンターはIoTに対応できない
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