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IT部門を成長の原動力に進化させる「たった1つの工夫」変化に強いシステム作りの“落とし穴”、その正体とは?(3/3 ページ)

IT部門は最新技術を活用し、業務環境の改善や顧客満足の創出などでビジネスへ貢献することが求められている。だが期待に応えようとするIT部門が見落としがちな“落とし穴”も存在する。その正体と対策を示す。

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経営、そして成長のエンジンとなるIT部門へ

 クラウドやモノのインターネット(IoT)といった潮流の中、現在ではさまざまなデジタルデータが大量に生成されている。これらを迅速に分析処理することで、従来は気付けなかった相関や傾向を知ることができるようにもなってきた。さらに、こうして得られた新たな知見を迅速にビジネスに取り入れた企業が、大きな成果を得るようになってきている。データと、それを処理するITが、ビジネスを駆動する時代に入りつつあるわけだ。

 当然ながら、システムを支えるネットワークに求められる機能も従来とは変わりつつある。安定性/信頼性を第一に運用されるネットワークは今後も、基幹系システムを中心に長く運用され続けるのは確かだ。だがそれ以外にも、さまざまなユーザーが持つ多彩な端末を接続し、それらに対して次々と新たな機能/サービスを提供し続ける器としてのネットワークが必要とされるようになってきている。

 絶え間なく変化し続けるネットワークの実現には、運用管理はソフトウェアの力を借りた自動化が不可欠だし、ビジネス上重要なデータを扱うためのセキュリティも常に一定以上のレベルで確保しなくてはならない。こうした要件に従来型のネットワークアーキテクチャと運用管理担当者の“職人芸”で対処していくことは、不可能とは言わないまでも相当に困難であり、現実的とはいえない。

 従来、企業のIT部門はネットワークを戦略的な要素だと捉えてこなかった。だがビジネスを取り巻く環境が変化し、そしてネットワークの考え方が根本的に変化し、技術が革新的に進化を遂げている今こそ、ITを成長のエンジンとするための重要な要素としてネットワークを真剣に考えてみるべき時が来たといえる。ネットワークの運用管理にソフトウェアの力を取り込み、運用管理性を従来とは次元の異なる高水準に引き上げ、変化へ対処する能力をネットワーク自体に持たせようとする。こうしたNew IPが目指すネットワークの姿は、多くの企業にとっての現実解となると同時に、IT部門にとっては新たに期待される役割に対処するための必要不可欠なインフラとなる(図3)。

図
図3 New IPの実装例:ハイブリッドクラウド環境での仮想ADCの適用《クリックで拡大》

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提供:ブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部/掲載内容有効期限:2015年10月29日

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