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医療・ヘルスケア分野で活況化するウェアラブル端末の最前線国際モダンホスピタルショウ2015に見る(2/2 ページ)

2015年7月15日から17日までの3日間、東京ビッグサイトで「国際モダンホスピタルショウ2015」が開催された。本稿では、ウェアラブル端末に関する出展ブースの内容を紹介する。

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トレーニングウェアにもセンサー 着るウェアラブル「hitoe」

 NTTグループは、着るウェアラブルセンサー「hitoe」を展示。hitoeは、東レとNTT持ち株会社が2014年に開発・実用化した生体情報計測機能付きの素材だ。ナノファイバー生地に高導電性樹脂を使った特殊なコーティングを施した。hitoeを使用した生体情報計測用ウェアを着衣してもらうだけで、心拍数や心電波形などの生体情報を検知、取得できる。

 2014年12月、hitoeを活用したトレーニングウェア「C3fit IN-pulse」をゴールドウインが販売。C3fit IN-pulseは、NTTドコモのスマートフォン向けヘルスケアサービス「Runtastic for docomo」と連動する。

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C3fit IN-pulseとhitoeトランスミッター 01《クリックで拡大》

 C3fit IN-pulseで取得した心拍数データは、生体情報転送装置「hitoeトランスミッター 01」を経由してスマートフォンに表示することも可能だ。また、hitoeおよびC3fit IN-pulseは現在、医療機器ではないが、モダンホスピタルショウでは医療機関での利用を想定したデモなどを実施していた。

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複数のユーザーの心拍数をリアルタイムに表示することも可能《クリックで拡大》

非接触型のセンサーを活用するパラマウントベッドのベッドシステム

 パラマウントベッドは、医療用ベッド「スマートベッドシステム」を展示。スマートベッドシステムは、ベッド上の患者のさまざまな生体情報を一元管理するシステムだ。ベッドに埋め込んだ独自センサーにより、患者に直接センサーを付けることなく、ベッド上に寝てもらうだけで、脈拍数や呼吸数、睡眠・覚醒などの状態を連続的に測定できる。測定したデータは、病院内のスタッフステーションや電子カルテなどに送信可能。また、体温や血圧などの情報は、テルモ製通信機能付き測定機器「HRジョイント」などをスマートベッドシステムの受信端末にかざすことで読み込める。さらに、生体情報の変化を自動的に分析し、異常時にアラームを発信する。パラマウントベッドは2016年春、スマートベッドシステムの受注を開始する。

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スマートベッドシステムのシステム連係イメージ(出典:パラマウントベッド)
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