アーカイブシステムに最適な理由
「オブジェクトストレージ」、またの名を「SDS」 その使いどころは?
オブジェクトストレージは大量のメタデータを保存することから、レイテンシが大きい。このため、非トランザクションデータに適している。
オブジェクトストレージは、汎用的なx86サーバのソフトウェアレイヤーであり、そのために多くのベンダーが「ソフトウェア定義ストレージ」(SDS:Software-Defined Storage)とも呼んでいる。サーバの内蔵ストレージを利用してノードを作成し、多数のノードをイーサネットで相互接続することで、オブジェクトストレージシステムが構築される。
オブジェクトストレージは定義上、データをオブジェクトとして保存する。データをHDDやフラッシュなどのメディアにブロックで書き込むようになっている。だが、オブジェクトストレージとアプリケーションのやりとりはTCP/IP経由で「HTTP PUT」「HTTP GET」などを使って行われ、これらは「RESTインタフェース」や「RESTfulインタフェース」と呼ばれる。
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オブジェクトストレージは個々のオブジェクトに多くのメタデータを付加する。実際、個々のオブジェクトや、そのデータとともに保存するメタデータをどのように記述するかは、非常に柔軟に決めることができる。これはファイルシステムなどとは異なっている。ファイルシステムでは、メタデータはデータから分離され、通常はデータベースに格納される。
オブジェクトストレージではこうした特別な処理レイヤーがあることから、アプリケーションと書き込み先メディアの間でやりとりされるメタデータや処理データが多くなる。これはレイテンシ(遅延時間)が大きいということだ。このように、オブジェクトストレージは他のタイプのストレージよりも低速な傾向があるため、一般的にアーカイブストレージやデータバックアップ、セカンダリデータアプリケーションに最も適しており、頻繁にアクセスされるアプリケーションや、何らかのインタラクティブ性に関する要件やトランザクション要件があるアプリケーションには向かない。
オブジェクトストレージは、大規模なセカンダリストレージアレイやファイルベースストレージアレイの代わりに使える可能性がある。また、テープライブラリの代わりにもなりそうだ。オブジェクトストレージでは、高い弾力性と耐久性を兼ね備えたアクティブアーカイブシステムや、さらにはパッシブコールドアーカイブシステムを構築できるからだ(訳注:アクティブアーカイブは、長期保存され、高速アクセスが必要なデータ、パッシブコールドアーカイブは、長期保存され、使用頻度は少ないが、ある程度高速なアクセスが必要なデータを指す)。
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