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徹底比較:「iPhone 6s Plus」が唯一「Galaxy Note5」に劣る点と、それでも揺るがない結論デザイン、パフォーマンス、バッテリーなど9項目を比較(2/3 ページ)

大型スマートフォンの中で高い人気を誇る「iPhone 6s Plus」と「Galaxy Note5」。米TechTargetが主要な9項目の要件で徹底比較。どちらがより優れていたのだろうか。

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ボタン、端子、スピーカー

 iPhone 6s PlusとGalaxy Note5のどちらも指紋認証センサーを兼ねた大きなホームボタンを搭載している。この生体認証セキュリティシステムは端末のロック解除に使用できる。また、eコマースアプリなどの各種アプリでパスワード入力の代わりに使用することも可能だ。米TechTargetが実施したテストでは、iPhone 6s Plusの方が反応が早く、信頼性も高かった。Galaxy Note5では1回の操作で指紋が認識されず、2回試行しなければならないことが少なくなかった。

 どちらの機種もメモリカードスロットは非搭載だ。Appleがメモリカードスロットをサポートしたことは一度もない。だが、Galaxy Note5のようなハイエンドスマートフォンで、メモリカードスロットの搭載が見送られたことは少々意外である。

 Galaxy Note5の底面にはMicro-USB端子が配置されている。Micro-USB端子対応のUSBドライブを使用すればストレージを追加することは可能だ。microSDカードリーダーも接続できる。また、多くの企業がiPhone 6s PlusのLightning端子に接続できる外部ストレージデバイスを開発している。例えば、米SanDiskだ。

 iPhone 6s PlusとGalaxy Note5は、どちらも単一のスピーカーを端末の底面部に配置している。だが、この配置は、最大音量を出力するには理想的とはいえない。大ざっぱに言うと、どちらのスピーカーも同程度の音量をまあまあの音質で出力できる。動画視聴はファブレットの一般的な購入動機だが、iPhone 6s PlusかGalaxy Note5で動画を視聴するつもりなら高音質なヘッドフォンの購入を検討されたい。Galaxy Note5には非常に緻密なオーディオ制御機能が組み込まれており、機能の数は間違いなくiPhone 6s Plusより多い。

 健康管理にスマートフォンを使用する場合、Galaxy Note5とiPhone 6s Plusはどちらも追加機能の1つとしてサポートしている。ただし、心拍センサーが組み込まれている点でGalaxy Note5の方が1歩先を行っているだろう。

パフォーマンス

 Galaxy Note5はオクタコアプロセッサを搭載しているが、iPhone 6s Plusが搭載しているのはデュアルコアチップだ。Galaxy Note5の「Exynos 7420」はクアッドコアを2基搭載している。一方は1.5GHzで動作し、もう一方は2.1GHzで動作する。一方、Appleの「A9」プロセッサには1.85GHzで動作するデュアルコアが1基搭載されているだけである。

 Appleはプロセッサを非常に効率的に動作させる技術力に定評があるが、今回もそれを再び証明することになりそうだ。カナダPrimate Labsの「GeekBench 3」ベンチマークツールで計測したところ、iPhone 6s Plusのスコアは「4338」で、Galaxy Note5のスコア(4307)をわずかに上回った。Exynos 7420のクロックスピードの方がA9プロセッサより高速であるにも関わらずだ。とはいえ、どちらのスコアも現在入手できるスマートフォンの中では最高クラスだ。

 実際に使用した場合について述べると、本稿のテストでこの2機種を使用したところ抜群のパフォーマンスを発揮した。ゲームから生産性向上ツールに至るまで、どんな種類のアプリでも問題なく実行できる。

 iPhone 6s PlusとGalaxy Note5は、それぞれ2Gバイトと4GバイトのRAMを搭載している。iPhone 6s Plusには、16Gバイト、64Gバイト、128Gバイトのストレージが用意されており、Galaxy Note5には32Gバイトと64Gバイトのストレージが用意されている。前述の通り、いずれもメモリカードスロットはない。

 多くのRAMを搭載したという点ではSamsungに軍配が上がり、128Gバイトモデルを用意したという点ではAppleに軍配が上がるものの、総合的なパフォーマンスは互角であろう。

ソフトウェア

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AndroidとiOSはお好みの方を《クリックで拡大》

 本稿執筆時点では、Galaxy Note5は、米Googleの「Android 5.1.1(Lollipop)」を実行している。iPhone 6s Plusは、Appleの「iOS 9.02」を実行している。Androidはデバイスの外観をユーザーが細かく制御できるようにしており、iOSはシンプルさを重視していると述べるだけで事足りることを願いたい。大まかに言って、どちらも達成している目的は同じだが、その手段が若干異なる。

 Appleは、できる限り多くの自社デバイスを対象にしたシステムソフトウェアの更新を常に同時リリースしている。そのため、iPhone 6s Plusユーザーは「iOS 10」や「iOS 11」なども入手できる期待が持てる。一方、Samsungは人気が高いモデルで最低1回はAndroidのメジャーアップグレードを提供するが、それだけで終了することが多い。

 前述の通り、Galaxy Note5に付属のS Penスタイラスにはアプリ一式が用意されている。だが、これに匹敵するiPhone 6s Plus用アプリはほとんどない。この好例は、電源がオフになっている状態でS Penを本体から取り出すと自動的に起動するGalaxy Note5のメモ用アプリだ。

 GoogleとAppleはどちらも米Microsoftの「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」のファイルを操作できる無料アプリを提供している。また、MicrosoftもiOSとAndroidに対応した完全版の「Microsoft Office」を提供している。

 Galaxy Note5ではSamsungの画面分割テクノロジーが採用されており、2つのアプリケーションを並列表示で実行できる。この機能はフルサイズのタブレットでは重宝するが、画面が小さくなると実用性に乏しくなる。Galaxy Note5はスマートフォンとしては大きいが、Samsungの「Galaxy Tab S2」の9.7インチモデルなどと比較すると非常に小型だ。

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