現場を知るベンダーだから実現できる「現場が求めるICT」とは:必要なのは「高い操作性」と「高いセキュリティ」の両立
今や業務の生産効率向上にIT活用は不可欠だ。しかし、医療や流通、建築土木など、最も必要としている作業現場において環境整備が遅れている。その解決に必要なのは「オフィスのIT活用」とは異なるノウハウだ。
オフィスワークのほとんどでIT技術を利用している現代においても、IT利用が進んでいない領域がある。それは、「現場」(フィールド)だ。作業現場では、誰も机に向かって座っていない。そういう職種では、小型軽量になったとはいえクライアントノートPC利用は困難だった。
しかし、スマートフォンやタブレットなど「立ったまま利用できる」デバイスはいままでPCの利用が困難だった作業現場でも容易に使うことができる。現在は、フィールドワークにスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス利用を検討する企業も少なくない。より積極的な企業では「BYOD」(私物端末の業務利用)の導入を試みている。
ただ、数の上では、既に企業に普及し始めたと考えてもいいモバイルデバイスだが、今のところ、メールといったコミュニケーション用途が主体で、業務アプリなどの導入はこれからという段階だ。多くのシステムインテグレーター(SIer)や企業内IT部門がモバイルデバイスの業務導入に精通しているわけではない。モバイルデバイスを使って社内機密データを「会社の外」で扱うようにことに対する企業、特に経営層の理解はまだまだ進んでいない。
このような状況で、「机で席を暖めている時間はない」とスタッフが動き回っている作業現場でモバイルデバイスを基幹とした作業フローを導入して生産性を向上するためにはどのような解決策を提示すればいいだろうか?
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