もう「危険なAndroid」とはいわせない
期待の“Androidビジネススマホ”実現か、最新版「Nougat」のセキュリティ機能を解剖する(1/2 ページ)
Googleの「Android」搭載デバイスのサポートには気乗りしないIT管理者も、「Android 7.0 Nougat」なら考えが変わるかもしれない。
Nougatはセキュリティを大幅に強化したのが特徴で、業務用途としても注目に値するレベルに仕上がっている。特に「Android for Work」でその効果が分かりやすい。
IT管理者にとって、Android for Workのセキュリティを強化する幾つかの変更はとりわけ長い間待ち望んでいたものだろう。例えば、常時接続のVPNやアクティビティー管理などの強化だ。
また、Googleは、Nougatそのものにもセキュアブートやカーネルの強化など、モバイルセキュリティをより強固にする変更を加えている。
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いままでのAndroidはどれほど危なかったのか
Android for Workのセキュリティ
Nougatのリリースまで、Androidが用意していた大半のセキュリティ機能は厳密に言えばデバイスに施していた。デバイスそのものがセキュアであれば、Android for Workも安全だった。Nougatでは、デバイスだけではなく、Android for Workにもセキュリティの機能を適用できるようになった。その結果、簡単かつ安全に利用できるようになっている。
Android for Workのセキュリティ更新で最も重要な1つはVPNにある。Nougat以前に安全なデータ転送を確保するには、ユーザーがVPNを有効にする必要があった。仕事用プロファイルを使っている場合でもそれは同じだ。Nougatではこの手順が必要なくなる。仕事で常時接続VPNをサポートしている限り、ユーザーは何も操作をしなくても追加セキュリティの恩恵を得ることができる。
Googleは、NougatとAndroid for Workにもう1つの機能を追加している。IT管理者はユーザーに対して仕事用アプリの起動時にPIN、または、指紋認証、パスワードを要求できる。ユーザーが認証に失敗したらAndroid for Workは起動しない。
Nougatでは、以下のAndroid for Work機能も更新されている。
仕事モードの有効/無効 Nougatでは、ユーザーがより簡単に仕事モードを有効または無効にできる。仕事モードを有効にすると、仕事用のデータをユーザーの個人データから切り離す。ユーザーが通知シェードを下に引っ張ると新たに仕事モードを表示する。表示したアイコンをタップすると仕事モードが有効または無効に切り替わる。仕事モードがオフの場合はステータスバーにアイコンを表示して、Android for Workアプリを起動できないことを示す。
仕事アプリの一時停止 Nougatでは、IT担当者がAndroid for Workを一時的に停止できる。この機能が役立つのはアプリにセキュリティの問題を発見したときだ。脆弱(ぜいじゃく)性のあるアプリをユーザーが使わないように、管理者はアプリの問題が解決するまで一時的に使用不可にできる。一時停止状態になったアプリは、アプリドロワーで灰色表示になり、起動できなくなる。
リモート再起動 管理者が新しいプロファイルやアプリをデバイスに送り込む必要がある場合に、それをリモートで実行できる。
アクティビティーの監視 IT担当者は、多種多様なアクティビティーを監視できる。具体的には、アプリの起動、Android Debug Bridgeコマンド、画面のロック解除などだ。疑わしい操作が発生した場合、管理者にはその問題を調査する手段があることになる。
デバイス所有者による承諾と報告 IT担当者は、問題が発生した場合にアプリのバグレポートをリモートで取得できる。また、仕事用プロファイル所有者とデバイス所有者は共に、クライアント証明書へのアクセス権を第三者に付与したり取り消したりすることが可能だ。
位置情報のアクセス許可 Android for Workの新機能の1つに、仕事用プロファイルの位置情報サービスを無効にしながら、個人用プロファイルの位置情報サービスは有効にできる機能がある。これにより、仕事用プロファイルにセキュリティ層を追加できるようになった。
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