「スマート製品」は全くスマートではない:本当に役立っているか?
「スマート」と銘打った製品は、問題解決に役立っていない。スマートウォッチが生成する数値データには何の意味もない。「スマート」機能とは何か、問い直すべきだ。
「スマート」という言葉は、日常生活で生じる問題の解決を手助けしてくれる製品を想像させる。だが、こうした問題の解決には、多くの異なるマンマシンシステムの連携が必要になる。つまり、登録、分析、処理、結果の監視といったシステムがそれぞれ連携しなければならない。医療モニターのデータであれば、主治医、病院の専門医、AIシステムなど、専門的な判断を行う各システムに送る必要がある。そうすることで、診察、診断、治療とつながる体制が確実に効果を発揮する。
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もうこれは「スマート」製品の域を超えている。
健康監視スマートウォッチ
では、「Apple Watch」や「Fitbit」のようなスマート製品はどのような問題を軽減または解決するのだろうか。
医療面では、心拍数、歩数、上った階段の数、行った運動、睡眠リズムなど、特定の身体活動を監視し、日常の活動を数値に置き換えることができる。だが、スマートウォッチの使用者が未使用者に比べて健康であることを示す研究はない。
また、公的医療システムではスマートウォッチのデータは使用されない。このデータを主治医に見せても見向きもされない。プロの医療関係者は、明らかにコンシューマーデバイスの正確性を信頼していないと思える。今日の医療監視装置の水準は全く次元が違う。
スマートウォッチは、水泳、サイクリング、ランニングなど、日常生活における普通の運動の成果を記録できる。利用者は、この数値を友人との比較に使用する(だが、大半は自身の成果の確認に利用している)。データがあれば運動が楽しくなり、ランニングやランニングマシンでの運動にも競争意識が生まれる。
だが、成果の測定に正確さを求めるプロスポーツ選手は、コンシューマーデバイスが生み出す大きな誤差にがっかりするだろう。
例えば、脈拍測定で最大20%の誤差が生じることを示す研究もある。Apple Watchによる計測結果について、Apple自体が行った評価を見てみよう。
続きはComputer Weekly日本語版 12月7日号にて
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