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「Windows Serverコンテナ」普及の壁はバックアップ? 主要ベンダーの反応は対応は進んでいるが……

Windows Serverコンテナストレージのデータ保護に利用できるツールはいろいろあるが、よく探さないと見つからないかもしれない。どんな選択肢があるのだろうか。

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Windows Server | Docker | バックアップ


 Linuxの世界では、コンテナは長年にわたって一般的に使われてきた。その間、コンテナのバックアップ方法はほとんど変わっていない。

 Dockerコンテナを保護する必要があるLinux管理者は通常、スクリプトを利用する。このスクリプトは、あらかじめ指定した時刻に実行されるようにスケジューリングでき、一般にコンテナデータをtarball(圧縮されたtar形式のファイル)にする。tarballはファイルの一種であるため、他の全てのファイルと同じようにバックアップできる。

 コンテナに関して起こっている大きな変化の1つは、「Windows Server 2016」のリリースにより、DockerコンテナがWindows Serverコンテナでネイティブにサポートされるようになったことだ。

 Windows Server 2016は、ほとんどのDockerコマンドをサポートしている。そのため、Linux環境で使われるDockerコンテナに対して有効に機能するスクリプトと同様のものを使って、Dockerコンテナをバックアップできそうだ。それでも、Windows管理者は、カスタムスクリプトを作成するよりも、GUIベースのバックアップアプリケーションを利用することに慣れている。

 しかし現在、Windows Serverコンテナを保護するように設計されたバックアップソフトウェアを見つけるのは、驚くほど難しい。Google検索で「バックアップ」「Windows Server」「コンテナ」「Docker」というキーワードの組み合わせで検索しても、関連性のある検索結果はほとんど得られない。これは実のところ、Windowsを利用している企業の中で、Windows Serverコンテナを使っているところが比較的少ない一因かもしれない。

 Windows Serverコンテナに対応できるバックアップ製品は確かに存在するが、ベンダーは大抵、この機能の宣伝に力を入れていない。例えばVeeam Software(以下、Veeam)は、「Veeam Availability Suite 9.5 for Windows Server 2016 and Hyper-Vが選ばれる10の理由」というリストを公表した。だが、コンテナサポートはこのリストに挙げられていない。ただし、Veeamはリストの最終段落で、この製品がコンテナをサポートしていることに短く触れている。

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