徹底レビュー:9.7インチiPad(2017年モデル)、手頃な価格と高性能に誰もが振り向く:デザインも洗練(1/3 ページ)
Appleの2017年モデルの9.7インチ「iPad」は美しい画面、優秀なパフォーマンス、長時間持続するバッテリーを備える。手頃な価格で購入できる高性能タブレットを探しているユーザー全員の興味を引くことになるだろう。
最新型iPadである2017年モデル最大の特徴はその価格だ。2017年モデルのiPadは、3万7800円(税別)という中価格帯で登場した初めての9.7インチモデルになる。この価格は、Appleの「iOS」を搭載した過去のどのフルサイズタブレットと比べても3割以上の値下げとなり、コスト意識の高いユーザーだけでなく、教育市場にとっても魅力的な選択肢となっている。
それから、2017年モデルのiPadは、必要最低限の機能を備えただけの製品ではない。Appleの最新世代のプロセッサを搭載し、32GB以上のストレージを内蔵している。また、ディスプレイでは264ppiものピクセル密度を実現している。
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教育分野で注目されるiPad
構造とデザイン
2017年モデルのiPadに見覚えがあるとしたら、それは外観がAppleの初代「iPad Air」とほとんど変わらないためだろう。サイズは240(高さ)×169.5(幅)×7.5(厚さ)ミリで、重量は469グラムだ。2017年モデルのiPadでは、2013年リリースの初代iPad Air用に設計されたケースやキーボードを流用できる場合がある。ただし、ボタンとカメラの位置で問題が生じるアクセサリーが存在することにも留意されたい。
残念ながら、2014年リリースの「iPad Air 2」と9.7インチ「iPad Pro」は若干薄型であるため、これらのモデル用に作られたほとんどのケースは2017年モデルのiPadに転用できない。2017年モデルのiPadでZAGGの「ZAGG Slim Book Pro」を試してみたが、2016年に発売されたこのキーボードケースは使用できなかった。ZAGG Slim Book Proの方が少しばかり薄いのだ。
誤解のないように言うと、デザインが似ていてるからといって、Appleが初代iPad Airを新しい名前で単に再発売したわけではない。仕様に関する重要な変更については、「パフォーマンス」で後述する。
2017年モデルのiPadは外装全体がガラスとアルミニウムで構成されている。このようなミッドレンジモデルで広く採用されているプラスチックの外装とは違う。構造品質は素晴らしく、力を加えても簡単には曲がったり、たわんだりしない。
カラーバリエーションは、スペースグレイ、シルバー、ゴールドの3色だ。スペースグレイのみ、ディスプレイ周辺のベゼルが黒になっている。他の2色については白いベゼルが採用されている。
Appleの前CEOである故スティーブ・ジョブズ氏は、持ち運びやすさと機能性を兼ね備えているのは9.7インチのタブレットだと話していた。Appleは後に、7.9インチの「iPad mini」と12.9インチのiPad Proにも適切な用途があることを認めている。だが実際、9.7インチのディスプレイを軸に構築されたタブレットが「最適」だと考えるユーザーや開発者は依然として多い。
ディスプレイ
2017年モデルのiPadのディスプレイ解像度は、2048×1536ピクセルだ。長年、Appleは全ての9.7インチモデルで、この解像度のディスプレイを採用している。この解像度では、ディスプレイのピクセル密度が非常に高くなり、テキストが鮮明に表示される。
色合いは極めて鮮やかだ。事実、その生き生きとした発色は、現実世界を大きく上回っている。だが、こうした特徴がコンピュータのディスプレイに備わることは、ほとんどのユーザーに好まれている。ピクセル密度が高いこともあって、写真の表示は極めて美しい。
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