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全ての企業がブロックチェーンの専門知識を持つ必要はないブロックチェーンへのアプローチ(第3回)

組織のCIOはブロックチェーンにどうアプローチすべきか。ブロックチェーンへの対応は本当に必要なのだろうか。6人のCIOに、ブロックチェーンへのアプローチ方法とそれぞれのビジネスへの潜在的影響について聞いた。

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Computer Weekly

 CIO(最高情報責任者)はブロックチェーンをどのように考えているのだろう。このテクノロジーをどのように分析し、将来組織にどのように影響すると捉えているのだろう。Computer Weeklyは6人のCIOにインタビューを実施し、現時点と長期的な視点から、ブロックチェーンへのアプローチ方法とそれぞれのビジネスへの潜在的影響について意見を聞いた。今回は、Clyde & CoのCIOクリス・ホワイト氏、HFRSのICT部門責任者ニール・ムーア氏の意見を紹介する(第1回は6月7日号、第2回は6月21日号に収録)。

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関連性の理解

 Clyde & CoのCIOクリス・ホワイト氏もまた、法律事務所のCIOとしてブロックチェーンが果たす可能性を調査している。同法律事務所では最近開催したパートナーカンファレンスでブロックチェーンに関するセッションを実施した。セッションに参加したパートナーは、法律分野の観点からブロックチェーンを分析し、法律事務所の顧客への影響について検討した。

 ホワイト氏によると、ブロックチェーンがいずれは重要な影響力を持つことになるという考えがClyde & Co全体に広がっているという。「ブロックチェーンに関する情報収集は続けているが、その影響がどの程度になるかを予測するのは難しい」と同氏は言う。ブロックチェーンの複雑さの多くは、IT市場でこのテクノロジーの曖昧な部分がそれだけ多いことに関連していると指摘する。

 ホワイト氏は言う。「ビッグデータやクラウドの場合と同様、専門家の間でさまざまなブロックチェーンの定義が生まれている。1つの概念が主流になり、それから時間をかけて、ブロックチェーン自体や、所属する組織との潜在的な関連性についての理解が深まっていくことになる」

 CIOにとって鍵となるのはブロックチェーンを含めた最新のトレンドを熟知する方法を探ることだ、そう語ったホワイト氏は次のように付け加える。「Clyde & Coは調査を実施し、市場動向を監視して、知識を共有する少数の職員を事務所全体に配置している」

サプライヤーによる支援

 Hampshire Fire and Rescue Service(HFRS)でICT部門の責任者を務めるニール・ムーア氏も、ブロックチェーンの調査を始めた。同じことに取り組むIT部門の多くの責任者と同様、ムーア氏も技術的影響については確信を持っておらず、開発で主導権を握るために重要となるテクノロジーサプライヤーを求めている。

 ムーア氏は言う。

続きはComputer Weekly日本語版 7月5日号にて

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