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今後のワイヤレス通信を担う「802.11ac Wave 2」と「IEEE 802.11ad」2017年 企業向けワイヤレスネットワークトレンド(前編)

モバイル端末の増加が、企業のワイヤレス環境を変えようとしている。そして、新たな技術が生まれ、普及しつつある。今後の鍵を握る技術トレンドを紹介する。

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 企業インフラへのアクセスに使用される新しいモバイル端末が増加の一途をたどっているため、エンタープライズワイヤレスネットワークは切迫した状況にある。

 Gartnerによると、モバイルデータの半数以上が既にWi-Fiで送受信されている。この規模は、2015年には5200万TBだったのが2018年には1億7300万TBになると予想されている。

 企業がこうしたワイヤレスネットワークの課題を把握できるようにするため、ITプロフェッショナルが認識しておくべき重要なトレンドが幾つか存在する。

 WatchGuard Technologiesで戦略的アライアンスディレクターを務めるライアン・オルシ氏によると、Wi-Fiとセキュリティの統合が2017年も引き続き行われるという。歴史的には、Wi-Fiはネットワークの運用に含まれ、セキュリティは別の部門で管理されてきた。

 「モビリティーは、“従業員をデスクに縛り付けない”ということだけではなくなった。この言葉は、ネットワークアクセスと無線LANのセキュリティポリシーをWi-Fiトラフィックにも適用することも意味するようになっている」(オルシ氏)

 こうしたポリシーを適用するために、社内のネットワークチームとセキュリティチームは以前よりも頻繁に情報を共有するようになるだろう。オルシ氏は、アクセスポイント(AP)の重要な機能の1つとして、無線侵入防止システム(WIPS)を挙げている。これが、緊密な統合を行う要因になっている。

 「セキュリティチームは、Wi-Fi WIPSシステムが検出する2つの有害なアクティビティーである『不正AP』と『ハニーポット』を可視化しなければならない。同様に、WIPSセンサーによって自動防止機能を有効にでき、悪意のあるトラフィックや未承認のトラフィックを制圧できるようになれば、ネットワークチームの仕事は楽になる」(オルシ氏)

もう1つの波「802.11ac」

 World Wide Technologyでモビリティーとアクセスソリューションのプラクティスマネジャーを務めるニール・アンダーソン氏は、ワイヤレス標準「802.11ac Wave 2」の登場がユーザーに大きなメリットをもたらす可能性があると語る。

続きはComputer Weekly日本語版 10月4日号にて

本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。


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