Windows Server 2018(2019?)でオンプレミスとクラウドの融合が加速:見えてきたWindows Server次バージョン
次期Windows Serverの新機能が明らかになってきた。Windows Server 2018(2019?)では、オンプレミスとクラウドの融合がさらに推し進められ、シームレスに管理できるようになる。
Microsoftは、オンプレミスのWindowsサーバとクラウドをシームレスに統合できる企業であるという評価を得ようと努力している。同社は今、「Azure Stack」と呼ばれるアプローチで、VMwareやAmazon Web Services(AWS)と直接対決しようとしているのだ。
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Microsoft Ignite 2017で、同社はクラウド関連の機能改善に加えて、「Windows Server」とクラウドの新機能も発表した。
Azure StackはDell EMC、HPE、Lenovoから出荷されている。これは、オンプレミスのOSと「Microsoft Azure」を複製したソフトウェアスタックを使ってオンプレミスとAzureをつなぐ試みだ。
Microsoftの直近の四半期財務報告書で、同社CEOのサトヤ・ナデラ氏は次のように説明している。「Azure StackはAzureの拡張版だ。インテリジェントクラウドでもインテリジェント環境でも、開発者は同じ手順でアプリケーションを構築・展開できる。当社顧客はクルーズ船や油田などの遠隔地でもクラウドアプリケーションを利用できる」
同氏のメッセージの中で重要なのは、アプリケーションの展開に関するくだりだ。Microsoftのクラウドプラットフォーム部門でプロダクトマーケティングディレクターを務めるマーク・ジュウェット氏は、Azure Stackに関する記事を同社公式ブログへ寄稿し、次のように説明している。「クラウドネイティブでも従来のアプリケーションでも、開発者体験は一貫しており、クラウド、オンプレミス、エッジのいずれの環境にも展開できる」
IT管理の観点からの一貫性を提供するため、Microsoftはブラウザベースのサーバ管理の開発に取り組んでいる。そのプロジェクトは「Project Honolulu」と名付けられており、現在はテクニカルプレビュー段階だ。
Project Honoluluは、社内ネットワークの任意の場所またはクライアントPCにサーバアプリケーションがインストールされている場合に、Webブラウザ経由でリモート管理するサーバ管理者をサポートしている。サーバの管理者は、管理するサーバまたは仮想マシン(VM)にエージェントをインストールする必要がある。
重要な機能として、ユーザーが別の資格情報に接続できるというものが挙げられる。言い換えると、ドメインに参加していないサーバを管理できるし、管理者権限が与えられていないユーザーアカウントでもサーバが管理できるようになる。その基盤となるプロトコルは、リモートPowerShellとWindows Management Instrumentation(WMI)だ。
Project Honoluluのサポート範囲は、既存のデスクトップサーバマネージャよりも拡大している。拡張機能には、ファイルエクスプローラ、レジストリエディタ、プロセスビュワーなども含まれる。これは、Windows Server 2012以降を対象に、無償アドオンとして提供される。
ハイブリッド管理の鍵を握るのはブラウザ
将来に目を向けると、今後はブラウザベースの管理がWindows Serverの標準となりそうだ。これはデスクトップGUIを持たないサーバに適しており、Microsoftのクラウドに配備したVM用のAzureポータルと統合される。
では、その新しいWindows Serverはいつリリースされるのか。
続きはComputer Weekly日本語版 11月15日号にて
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