Google「Pixel C」の販売停止が告げるハイエンドAndroidタブレット時代の終わり:安価なAndroidタブレットは好調
Googleは、同社最後のAndroidタブレット兼ノートPC「Pixel C」の販売をひっそりと停止した。400ドル以上という高価なAndroidタブレットは消費者に受け入れられなかったようだ。
Googleは、同社最後の「Android」タブレット兼ノートPC「Pixel C」(日本未発売)の販売をひっそりと停止した。Pixel Cは事実上、市場に流通していた唯一のハイエンドAndroidタブレットだった。高価なAndroidタブレットには関心が持たれない。GoogleによるPixel Cの販売停止は、これを認めたことを表している。
安価なAndroidタブレットの販売はいまだ好調だ。他のOSを搭載するハイエンドタブレットの販売も同じく堅調だ。400ドル以上で販売されるAndroidタブレットだけが受け入れられなかった。
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ノートPCの代用としてのPixel C
2014年、GoogleはPixel CをMicrosoftの「Surface Pro」やAppleの「iPad Pro」の対抗機種と位置付けた。この10.2型Pixel Cにはオプションの拡張キーボードも用意した。Pixel Cの最低価格は499ドルで、高速プロセッサのNVIDIA「Tegra Z1」を搭載する。また、Pixel Cのシステムソフトウェア更新プログラムはGoogleから頻繁かつ速やかにリリースされる。そのため、新しい「Android 8.0(Oreo)」にもアップグレードできる。
GoogleはPixel Cの販売終了を発表していない。だが米国の「Google Store」からPixel Cの製品ページを完全に削除している。
需要が伸びなかった
GoogleがPixel Cをリリースしたのは2015年のことだ。だが、その後継となる新バージョンは提供されていない。このことからも、Pixel Cの需要がそれほど伸びなかったことがはっきりと分かる。
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