特集/連載
いまさら聞けない人事管理システム、「HRM」「HCM」の必須機能とは:人材管理、もしくは人的資本管理をどう捉えるか(2/3 ページ)
HRMやHCMなどの人材管理支援システムは、福利厚生管理や応募者の追跡から、優秀な社員の確保、その報酬まで、さまざまなことに対応する。企業は何に注目してシステムを導入すればいいのだろうか。
人材管理(タレントマネジメントツール)
タレントマネジメントツールは、組織が従業員を専門家に育て上げるための仕組みを提供する。応募者の追跡からトレーニングと実績の管理に至るまで、コア人事機能を増強する。
タレントマネジメントツールには以下のようなものがある。
- 採用
- 応募者の追跡プロセス全体、情報の蓄積、求人への応募を管理する。また、他の人事アプリケーションとの統合を行い、身元調査も実行できる。
- トレーニング
- 従業員向けトレーニングの一元化されたリポジトリ(ここでは従業員ごとに管理される情報のまとまり)を作成する。同時に従業員、マネジャー、講師向けのアクセスポータル(情報を参照するためのインタフェース)も提供する。このツールは、従業員向けの新規トレーニングや既存のトレーニングとスキル開発について追跡できる。また、トレーニングコースのコンテンツの開発、配信、管理をする。トレーニングのカリキュラムパスや認定パスを定義することも可能で、これらのパスを、社内昇格に必要なスキルや認定と関連付けることができる。オンラインのテストとレポートを提供する場合が多い。
- 業績管理
- 従業員の人事考課を記録して追跡する。業績測定、目標管理用のツールも含まれる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.