管理者が知っておきたい「Windows Server 2019」の新機能と機能強化:機械学習の導入やストレージ管理機能が強化(1/2 ページ)
「Windows Server 2019」のような重要製品のメジャーリリースは注目度が高い。あらゆる新機能をまず一通り試したい人もいれば、時間をかけて新機能を確認したい人もいるだろう。本稿で紹介する新機能と機能強化を参考に計画を立ててほしい。
Windows Server 2019の機能の多くは過去のWindows Serverリリースから引き継がれているが、今回のリリースでは「Microsoft Azure」クラウドへの拡張を促進するハイブリッドクラウド機能に力を入れている。今回の新機能と機能強化の多くはハイブリッドクラウド戦略の導入を支援するものであり、セキュリティやワークロードのモビリティを強化する。
新機能「System Insights」は機械学習アルゴリズムを活用して重要なワークロードに関する分析情報を提供する。また、ネットワークの暗号化などソフトウェア定義ネットワーク(SDN)の新機能を使いやすくする「Windows Admin Center」はSDNのモニタリングと展開を支援する。
本稿ではWindows Server 2019のこうした新機能と機能強化を紹介する。
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機械学習を活用した予測分析機能System Insights
機械学習は自動運転車やスパムフィルターなどに活用されているが、今回、Windows Server 2019も機械学習を導入し、管理者に予測分析情報を提供する。
System Insightsは機械学習モデルを使ってシステムデータを分析し、問題の発生を予測した場合に警告を通知する。これにより、管理者はシステムの効率的な運用を維持でき、将来のコスト増に備えることができる。ビジネスの需要が増えてデータセンターの容量を超えそうなとき、事前に対策を講じることができれば、慌てて容量を追加する事態に陥らずに済む。
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