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“歴史と進化”で知る「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)とは何か新旧「HCI」の違い【前編】

ハイパーコンバージドインフラ(HCI)はその誕生からこれまでにどのような進化を経てきたのか。最新のHCIを知る上で重要な“HCIの根幹”を説明する。

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 サーバとストレージの統合に始まり、さまざまな種類へと枝分かれした――。これは「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)のことだ。最初に登場した当時、HCIの概念は比較的シンプルだった。以前は「サーバとストレージの統合」というシンプルな概念でどのようなHCI製品でも説明できたが、時間の経過とともにHCIの機能が多様化した。今ではHCI製品を選定する際に詳細な検討が必要になった。

 そこで、HCIの進化を追いながら、HCIの根幹となる機能や新たなモデルのHCIが誕生するに至ったいきさつなどを説明しよう。

登場したばかりの頃のHCI

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図 ノードごとにストレージ、CPU、メモリが共存する初期のHCIによる3ノード構成《クリックで拡大》

 登場した当初のHCIの概念は、ストレージを内蔵したノード(サーバモジュール)の集合体だった。スタンドアロンのストレージアレイを、ストレージを内蔵したノードで置き換える――。これによって、個別の管理ツールによってCPUやメモリといったコンピューティングリソースと切り離して管理していたストレージを、サーバ仮想化の管理下に統合することになる。図は、3つのノードで構成されるHCIのクラスタを示している。ストレージ、CPU、メモリが同一ノード内で共存する。

 初期のHCIを選定する際、ポイントになっていたのは下記のような点だ。

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