キャリア形成にも影響
2020年に取るべき「無線LAN」資格はどれだ? CCNAかCWNPか、それとも……
無線LAN関連の認定資格の中で、目標とする価値があるのはどれなのか。ベンダーの専門資格、ベンダー中立の資格、専門性の高い資格について、専門家がアドバイスする。
雇用する側にとってもされる側にとっても、ITプロフェッショナルとしての差異化を図る上で、無線LAN関連の認定資格は大きな役に立つ。無線LANを担当するプロフェッショナルの誰もが、自らの技能に相当する資格を持っているわけではない。だが適切な資格を持っていれば、無線LANに関する知識や経験の具体的な内容を伝えることができる。
ITプロフェッショナルが検討すべき無線LAN資格は幅広く、それぞれの重要性もさまざまだ。以下に幾つかの例を紹介する。
ベンダーの無線LAN資格
主要無線LANベンダーは独自の資格制度を設けている。Cisco Systemsによる知名度の高い
- Cisco Certified Network Associate(CCNA)
- Cisco Certified Network Professional(CCNP)
- Cisco Certified Internetwork Expert(CCIE)
は、いずれも無線LANに特化したオプションがあり、知識の深さに応じてさまざまな段階がある。Aruba Networksは無線LANおよびモバイル専門の資格制度を設けており、こちらも確立されたトレーニングプログラムの代表的存在だ。
こうした無線LAN資格は、特定ベンダーのシステムに関する専門知識を必要とする雇用主にとって最も意味がある。特定のベンダーの資格を条件とする職種も少なくない。無線LAN資格は野心的なITプロフェッショナルにとって、キャリアを進展させる中で狙うべき段階的な目標になる。その半面、一般的な無線LANに関する深い知識がなおざりになることもある。
特定ベンダーに依存しない無線LAN資格
ベンダー中立的な無線LAN資格の中で最大の存在といえば、何といっても「Certified Wireless Network Professionals」(CWNP)だろう(注)。CWNPのトレーニング階層は、初級の基礎的な資格から始まり、上級になると無線LANの管理や設計、セキュリティなどについて学習する。憧れの最上級ランクの資格「Certified Wireless Network Expert」(CWNE)を取れば、CWNP資格は完結する。
※注:本稿筆者のリー・バドマン氏はCWNEの資格を持ち、CWNE承認委員会の委員でもある。
CWNPのカリキュラムはかなり頻繁に更新され、実世界の無線LAN技術者が教材を作成する。各種のCWNP資格を維持するためには継続的な教育が必要だと言われており、これは資格取得者が学習を続けるための原動力にもなる。
もう一つのベンダー中立的な資格である「CompTIA」は、「CompTIA Network+」「CompTIA Security+」といった資格で広く知られている。現時点では無線LANに特化したCompTIA資格は存在しないものの、今は廃止された「CompTIA Mobility+」の資格が引き合いに出されることもある。Mobility+とNetwork+の両方の資格を持っている立場から、最新のNetwork+教材は無線LANに関連した十分な内容を網羅していて、初級レベルで目標とする価値が十分にあると、私は考えている。CompTIA資格は採用側にも高く評価され、自己啓発の第一段階として活用できる。
専門分野の無線LAN資格と免許
他にも無線LAN関連の資格や目標は豊富にあるが、あまり詳しくない人のために、その価値を説明する必要がある。元空軍兵として、私は数百時間に及ぶ無線周波数の専門トレーニングを受けたことがあり、これは私のキャリアにとって大いに役に立った。同じことは、私のアマチュア無線免許にも当てはまる。これも実質的には資格といえる。もしも私に非IT系のレーダーや無線に関する経験がなかったとしたら、無線LANへの関わりははるかに少なかっただろう。
それほど知名度の高くない団体が提供する専門資格の中にも、目指す価値の高いものがある。役職によっては、それまで聞いたことのなかった無線LAN関連の資格取得が求められる可能性がある。例えばInstitute for Security and Open Methodologies(ISECOM)が提供する資格群「Open Source Security Testing Methodology Manual」(OSSTMM)の一つである「OSSTMM Wireless Security Expert」(OWSE)は無線LANセキュリティ監査者のための資格で、かなり専門性が高い。EkahauやiBwave Solutionsといった無線LAN構築支援製品ベンダーも、無線LAN設計の資格を提供している。
以上の資格は、いずれも無線LAN関連の知識を積み重ねることに役立つ。適切な無線LAN資格をタイミング良く取得すれば、憧れの仕事に就くチャンスを広げられる可能性が高まる。
無線LANは常に進化している。教育とはキャリアを生き抜くすべを伝えることであり、資格はその課程を証明してくれる。現時点でまだ資格取得に取り組んでいないのであれば、恐らく今こそ取り組むべき時だ。
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