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「VLAN」を使いこなす“4つの視点” 設定ミスをなくすこつは?「VLAN」を使う目的とノウハウ【中編】

企業内のネットワークの設計や運用において「VLAN」は欠かせない。VLANを適切に設計し、運用するために知っておくべき4つのポイントを紹介する。

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 「VLAN」(仮想LAN)のセットアップは複雑になることがある。企業の規模が大きくなるほどVLANを適切に使うことが重要だ。VLAN運用における作業内容や運用の効率化のこつなど、企業がVLAN利用時に見るべき4つのポイントを紹介する。

1.VLANの構成と変更

 VLANを使う場合は、使用する全てのスイッチを特定のVLAN用に構成する必要がある。ネットワークの設計に変更が必要になる場合は、変更内容に応じてスイッチの設定を更新する、別のVLANを追加するといった作業が発生する。

2.アクセス制御リストの設定

 各エンドユーザーのアクセス可否を定めたアクセス制御リスト(ACL)をVLANに適用できる。VLANに適用するACLを「VLAN ACL」(VACL)という。アクセス制御の対象となるのはパケット(ひとまとまりの送受信データ)がスイッチをまたぎ、VLANを出入りするときだ。VACLの構成作業は複雑になりがちであるため、作業チームは細心の注意を払う必要がある。VACLの設定にミスが生じると、ネットワークのセキュリティレベルが低下する恐れがある。

3.CLIの使用

 スイッチベンダーは、各社の製品でVLANの構成と変更をするためのCLI(コマンドラインインタフェース)のコマンドを指定している。そのコマンドを含む設定ファイルを作成して、構成変更のときに一部を編集する管理者もいる。設定ファイルのミスはネットワークの問題を引き起こす可能性があるので注意が必要だ。

4.管理ソフトウェアパッケージの使用

 ネットワーク機器ベンダーやサードパーティーベンダーは、VLANの設定作業を自動化したり、簡略化したりするための管理ツールを用意している。管理ツールは設定の記録を維持することで、ネットワークの問題発生時における迅速な復旧に役立つ。

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