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コロナ禍で止めていた「HCI」を再び安全に動かす方法とは?出社再開のための「HCI」(ハイパーコンバージドインフラ)チェックリスト【前編】

コロナ禍の収束を見込み、企業は徐々にオフィス出勤を再開。従業員が自宅で働いていたとき“眠っていた”「HCI」は大丈夫なのか。HCIの状態をチェックするポイントを紹介しよう。

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 企業はオフィス出勤を再開しつつある。将来、オフィス出勤がまた“主流”になることに備え、企業はインフラをどのように変更する必要があるのかを検討しなければならない。

 近年、企業で導入が進んだのは、仮想化ソフトウェアと複数のハードウェアを組み合わせてインフラを構築する「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)だ。本稿はHCIを採用している企業を想定し、オフィス出勤再開に向けたインフラのチェックリストを紹介する。

安全で滞りのない「HCI」再稼働のために、IT管理者がやるべきこととは?

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)を受けてテレワーク導入が進んだ。テレワークを導入した企業はHCIの使用率の低下を見込み、システム全体か一部を停止させることがあった。リソースを節約しコスト削減につなげるためだ。

 テレワーク期間中はIT管理者も自宅で働くようになり、オンサイト(企業のサーバ室)でHCIの管理が十分にできなかった企業もある。HCIが放置状態だった企業が皆無とも言い切れない。そうした状況の企業がオフィス出勤を再開する際、安全で滞りのない稼働を保つためにHCIの状態をチェックする必要がある。具体的には何をすればよいのか。7つの項目を見てみよう。

1.ハードウェア障害の確認

 HCIをしばらく使用していなかった場合は、まずハードウェアが正常に動作しているかどうかをチェックする必要がある。ハードウェア障害の他に、障害兆候の警告が出ていないかどうかも確認しよう。

2.ストレージ状態の確認

 ハードウェアチェックの一環として、ストレージの正常な動作の確認も必要だ。複数のHDDでデータの冗長性を確保するRAID(Redundant Array of Independent Disk)を組んだストレージに、ディスク障害が発生していないかどうかをまず確認しよう。それとともに、ミラーリング(同じデータを別のストレージに同時に書き込むこと)機能の動作が正常かどうかもチェックするとよい。


 後編は、「ストレージ使用状況の確認」「パッチ管理」「ソフトウェア更新」「セキュリティ評価」「ストレステスト実施」の項目を紹介する。

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