「NVIDIA AI Enterprise」とVMware「vSphere with Tanzu」が連携 利点は?:TechTarget発 世界のITニュース
AIアプリケーション運用ソフトウェア群「NVIDIA AI Enterprise」の更新版はVMwareの「vSphere with Tanzu」との連携を実現した。これにより何ができるのか。
NVIDIAは2022年1月19日(米国時間)、「NVIDIA AI Enterprise 1.1」の提供を開始した。NVIDIA AI Enterprise 1.1は、VMwareのサーバ仮想化ソフトウェアでAI(人工知能)技術を使ったアプリケーションを運用するためのソフトウェア群「NVIDIA AI Enterprise」の更新版だ。NVIDIA AI Enterprise 1.1は「VMware vSphere with Tanzu」(以下、vSphere with Tanzu)との連携を実現している。vSphere with Tanzuはサーバ仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」の機能で、コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」のコンテナアプリケーションの運用や管理ができる。
更新版の進化は他にも “あのMLOpsツール”とも連携
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NVIDIA AI Enterprise 1.1はvSphere with Tanzuとの連携により、ユーザー企業のデータサイエンティストやシステム開発者がVMware vSphereのコンテナや仮想マシン(VM)でAIアプリケーションを実行できる機能を備える。NVIDIAによれば、ユーザー企業は外部のクラウドサービスを利用せず、自社のデータセンターでのAI開発が可能になる。
2020年にNVIDIAとVMwareは提携し、NVIDIA AI EnterpriseとVMware製品の連携に取り組んできた。ただし「vSphere with Tanzuはこれまで連携対象にしていなかった」と、NVIDIAのエンタープライズ製品担当シニアディレクターのアン・ヘヒト氏は述べる。
NVIDIA AI Enterprise 1.1は新たに、Domino Data Labが開発したMLOps(機械学習運用)ツールとも連携。機械学習モデルの構築や開発の自動化を可能にしているとヘヒト氏は説明する。同氏によれば、Domino Data LabのMLOpsツールを通じて数人のデータサイエンティスト間のコラボレーションもできる。
他の変更点としては、NVIDIA AI Enterprise 1.1のパートナー企業に、Cisco SystemsとHitachi Vantaraが加わった。これにより、ユーザー企業はNVIDIA認定サーバとして「Cisco UCS C240 M6 Rack Server」と「Hitachi Advanced Server DS220 G2」を選択できるようになった。
NVIDIA AI Enterpriseの価格は、1CPUソケット当たり年間2000ドルから。
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