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Windowsに見つかった「RPC」の危ない脆弱性 パッチ未適用PCは全滅か?「Microsoft Remote Procedure Call」に脆弱性

「Windows」の重要なネットワークコンポーネントである「RPC」に脆弱性が見つかった。急速な被害拡大の可能性があると専門家は警鐘を鳴らす。何が危険なのか。実害を防ぐにはどうすればいいのか。

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 「Windows」のネットワークコンポーネントに脆弱(ぜいじゃく)性「CVE-2022-26809」が見つかった。専門家は「攻撃への悪用の可能性がある」と注意を呼び掛けている。

 CVE-2022-26809は、クライアントとサーバ間の通信に使用する遠隔手続き呼び出し技術「Microsoft Remote Procedure Call」(RPC)に存在する。CVE-2022-26809を悪用すると、攻撃者は細工を施したRPCのリクエストを送信し、標的のサーバで不正なプログラムを動作させるリモートコード実行(RCE)が可能になる。攻撃者はRCEによってサーバを遠隔制御し、システム侵入を図る。

“あの状態”の「Windows」PCは全滅? 対策は

 Microsoftによると、同社は2022年4月12日(米国時間、以下同じ)の月例セキュリティ更新プログラムでCVE-2022-26809を修正した。セキュリティ専門家はRPCのユーザーや管理者に対し、迅速な更新の必要性を訴えている。

 インターネットに接続されたシステムの135番ポートと445番ポートをブロックすれば、CVE-2022-26809悪用攻撃のリスクを減らせる。ただしLAN内部からの脆弱性悪用を防ぐことはできないため「一時しのぎの対策にすぎない」と専門家は指摘している。

 2022年4月13日、セキュリティベンダーAkamai Technologiesのセキュリティ専門家、ベン・バーニア氏とオフィール・ハーパス氏は、同社の公式ブログでCVE-2022-26809を解説するエントリ(投稿)を公開した。両氏によると、445番ポートが開かれており、かつパッチが適用されていないWindows端末は全て攻撃される恐れがある。

 RPCの脆弱性は企業のIT管理者にとって無視できない問題だ。WindowsのPCへのリモートアクセス機能「Remote Desktop Protocol」(RDP:リモートデスクトッププロトコル)の脆弱性は、頻繁に攻撃に悪用されてきた。今回のRPCの脆弱性も同じような被害を引き起こす可能性がある。

 トレンドマイクロの脆弱性発見コミュニティーZero Day Initiativeでコミュニケーションマネジャーを務めるダスティン・チャイルズ氏によれば、CVE-2022-26809悪用攻撃は急速に拡大する恐れがある。「CVE-2022-26809の悪用には、エンドユーザーの操作を必要としない」(チャイルズ氏)ことが背景にあるという。対策として同氏は、RPCのユーザー企業に侵入検知システム(IDS)の利用を勧めている。

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