Macユーザーが「VMware Fusion」を使う前に知っておきたい注意点:「VMware Fusion」と「VMware Workstation Pro」の違いを比較【第3回】
「VMware Fusion」は「Mac」の可能性を広げる一方、Macのスペックによっては快適に動作しない可能性がある。FusionをMacで動かすときの注意点とは。
VMwareの「VMware Fusion」(以下、Fusion)は、AppleのOS「macOS」で仮想マシン(VM)を実行できるようにするハイパーバイザーだ。Fusionを利用することで、Appleのクライアントデバイス「Mac」でさまざまなOSが実行できるようになる。ただし注意点もある。
Fusionを使う前にMacユーザーが知っておくべき“あの問題”
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AppleのSoC(プロセッサなどシステムの構成要素を1つのシリコンチップに集約した製品)「Apple M1 Chip」を搭載するMacは、Fusionで管理する2、3台のVMを同時に実行しても問題なく機能する。ただしMacのメインメモリとSSD(ソリッドステートドライブ)の容量は、すぐに足りなくなる恐れがある。
メインメモリはVMの数に厳しい上限を課す。メインメモリをVMに過剰に割り当てると、Macはメインメモリ内のデータをSSDに移動させる。その結果、VMの実行速度は低下する。VMが稼働していないときは、そのVMを一時停止するか、中断することで、貴重なメインメモリを必要以上に浪費するのを避けられる。
Macの機種によっては、ディスク容量が不足することがある。Appleはノート型デバイス「MacBook」向けに、SSDを増設できるようにしている。2、3台以上のVMを実行するのであれば、SSDの容量確保が必須になる。
第4回は、VMwareのもう一つのハイパーバイザー「VMware Workstation Pro」の機能を説明する。
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