VMwareのハイパーバイザー「VMware Workstation Pro」の主な機能とは?:「VMware Fusion」と「VMware Workstation Pro」の違いを比較【第4回】
「VMware Workstation Pro」は、「Linux」「Windows」搭載PCで使えるハイパーバイザーだ。その主な機能を簡潔に紹介する。
「Linux」やMicrosoftの「Windows」といったOSを搭載するPCで、別のOSを実行する場合は、VMwareのハイパーバイザー「VMware Workstation Pro」(以下、Workstation)が役立つ。基本的に機能はAppleの「macOS」向けにVMwareが提供するハイパーバイザー「VMware Fusion」(以下、Fusion)と変わらない。Workstationは、LinuxやWindowsなどのOSで、macOSなどの異なるOSを搭載した仮想マシン(VM)を実行できるようにする。
LinuxとWindows向けの「VMware Workstation Pro」の機能
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Workstationが実行するVMは、他のエンドユーザーのLAN経由でのアクセスを許可できる。そのため新たなハードウェアを購入しなくても、特定のOSを必要とするソフトウェアを共有できる。
VMのクローン(複製)をWorkstationで作成することも可能だ。特定のVMの設定を再利用のために保存する場合や、VMを使ってテレワークをするグループがある場合に、このクローンが役に立つ。
クローンの方式は2つある。1つ目は、クローンごとに異なるデータや設定の差分のみ保存し、共通の部分はクローン元のVMを参照する「リンククローン」だ。リンククローンは物理ディスク容量を節約し、VMを迅速に複製できるメリットがある。2つ目はクローン元のVMの全てのデータを複製し、他のエンドユーザーと共有できるようにする「フルクローン」だ。
Workstationを使うと、VMwareの仮想サーバ管理ソフトウェア「vCenter Server」で管理するVMや、同社のデータセンター向けハイパーバイザー「ESXi」のVMとの連携が可能になる。これにより、vCenter ServerやESXiを含むVMwareのデータセンター向けサーバ仮想化製品群「vSphere」のVMと、デスクトップPCで実行するWorkstationのVMに同じコンソールを使用できるようになる。
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