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予算不足を嘆くITリーダーこそ「ITエバンジェリスト」になるべき理由コロナ禍のIT活用促進術【第1回】

新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、ビジネスをとりまく環境が一変した後の社会では、ITリーダーが「社内向けエバンジェリスト」を担うべきだという考えがある。その理由は何か。

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)はビジネスに混乱をもたらした。混乱のさなかに答えのない問題に向き合い、生産性を維持するのは容易ではない。特にIT部門は、新しいプロセスの構築と新しいツールの採用を迅速に実施する必要がある。

 本稿は、この「ニューノーマル」(新しい生活様式)の中で、IT部門がITの導入効果を引き出すのに役立つ5つの取り組みのうち、1つ目を紹介する。

1.ITリーダーが社内向け「ITエバンジェリスト」になる

 デジタルトランスフォーメーション(DX)が進み、技術への依存度が高まる中で、ITリーダーとIT部門はビジネス成功の鍵を握っている。最高技術責任者(CIO)は、戦略的なチャンスをつかみ、技術の重要性を広く伝える必要がある。

 コンサルティング会社Deloitte Consultingのマネージングディレクター兼最高経営責任者(CEO)であるマイク・ベクテル氏は「パンデミックの影響で、ITリーダーが経営陣の間で力を発揮する必要性が強調されるようになった」と語る。

 DXを推進するには、経営幹部はITを「最小限のリソースで物事を進めるための手段」だと見なす今までの認識を、段階的に変えることが必要だ。「このような認識の変化を経営幹部が受け入れることができれば、ITリーダーはプロジェクトの予算増額を堂々と要求しやすくなる」とコンサルティング会社Marlin Hawkのグローバルマネージングパートナー、ジョン・クロード・ヘスケス氏は話す。

 世界の企業のIT化はますます進んでいる。パンデミックの間、「企業における他のどの役割よりもCIOへの依存度が高くなった」とヘスケス氏は言う。「CIOは今、CEOや経営幹部から非常に高く評価されていることに気付きつつある」(同氏)

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