macOSが使いたいのに使えないDaaSユーザーが選ぶべき“2番目のOS”とは?:DaaSの世界に「macOS」を持ち込めるのか【第4回】
Appleのライセンス規約により、DaaSでは「macOS」を利用することが難しい。その代替策として使える、仮想デスクトップ利用に適したOSとは。
仮想デスクトップのクラウドサービス「DaaS」(Desktop as a Service)で、AppleのクライアントOS「macOS」を利用することに対する需要は確実に存在する。だが本稿公開時点のAppleのライセンス規約に基づくと、開発者以外の一般ユーザーが、DaaSでmacOSの仮想デスクトップを利用することは難しい。
仮想デスクトップのOSにおけるmacOS以外の選択肢
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連載:DaaSの世界に「macOS」を持ち込めるのか
- 第1回:MacでもiPhoneでもChromebookでもWindowsが手軽に使える「DaaS」の魅力
- 第2回:macOSが「DaaS」で自由に使えない“Appleライセンス的な理由”
- 第3回:「macOSをDaaSで利用」が現実に それでも喜んではいけない理由
DaaSの仮想デスクトップで、ゲストOSとして利用できるOSは幾つかある。一般的な「Windows」に加えて、「Linux」を選ぶことも可能だ。ライセンスコスト削減を目的に、Windows以外のOSを求める企業にとって、Linuxは検討する価値がある。
Linuxは企業のエンドユーザーにとって、操作のしやすさやWindowsソフトウェアの利用という観点で課題がある。オフィススイート「Microsoft Office」などのWindowsソフトウェアは、Linuxには直接インストールできないことが一般的だ。Linuxはエンドユーザーにはなじみが薄く、Windowsを使い慣れたエンドユーザーは利用時に混乱する可能性がある。
マルチユーザー版の「Windows 10」と「Windows 11」は、MicrosoftのDaaS「Azure Virtual Desktop」独自の機能だ。Amazon Web Services(AWS)やGoogleなど、他のクラウドベンダーはマルチユーザー版のWindowsを提供できない。こうしたサードパーティーも、1ユーザーに対して1つのWindows仮想デスクトップは提供できる。
WindowsはMicrosoft製のハードウェアに依存しない。そのためユーザー企業はデスクトップ仮想化の幅広い選択肢を確保でき、仮想デスクトップのコストを抑える方法を検討する余地がある。
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