“なんちゃって多様性”じゃない“真の女性登用”をかなえるITコンサルの奥の手:エンジニアが求め始めた「DEI」の正体【後編】
従業員の定着率を向上させる上で重要な「ダイバーシティー」。英国のITコンサルティング企業Thoughtworksは、職場におけるダイバー指定―促進のために“ある行動”に出た。具体的にどのようなものなのか。
英国のIT業界では最近、エンジニアをはじめとする従業員の自主退職が広がっており、従業員の定着率向上が重要な課題となっている。ITコンサルティング企業Thoughtworksは、この課題を「ダイバーシティー」(多様性)の推進で対処しようとしている。
従業員が考える改善策とは
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連載:エンジニアが求め始めた「DEI」の正体
ダイバーシティーを育む戦略
ThoughtworksはIT業界のジェンダー(性別や性差)に関するダイバーシティーを高めるため、WORK180のパートナー認定を受けた。WORK180は、職場でのジェンダーに関するダイバーシティーを推進する企業と協業し、そうした企業を独自基準に沿ってパートナーとして認定したり、女性求職者に紹介したりしている団体だ。
「職場におけるダイバーシティー促進の一環として、WORK180のパートナー認定を得ることを決めた」と、ThoughtworksでDEIの責任者を務めるエイミー・リンチ氏は説明する。WORK180が掲げる認定基準は「女性が働くための手厚い環境整備を企業に求める」とリンチ氏は語る。
WORK180のパートナーとなったことは、Thoughtworksに「既にプラスの効果をもたらしている」とリンチ氏は話す。だが「まだ道半ばだ」と同氏は強調する。「全ての女性が職場で力を発揮できるようになるまで、われわれの取り組みは続く」(同氏)
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