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だから「経営者はテレワークを嫌がる」テレワークの明と暗【前編】

個人の都合に合わせた働き方を可能にするテレワーク。その普及を歓迎する人がいる一方で、複雑な思いを抱えるのが、経営幹部をはじめとするリーダーだ。働き方の変化による影響を、リーダーはどう捉えているのか。

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 Slack Technologiesの調査組織Future Forumは、国際調査レポート「Future Forum Pulse」2022年10月版を発表した。同レポートはテレワークによる「恩恵を受ける人」だけではなく、「苦労を強いられる人」の実態も明らかにしている。

調査で分かった「経営者がテレワークをやめたがる理由」

 2022年10月版のレポートは、Future Forumが2022年8月に日本、英国、米国、オーストラリア、フランス、ドイツの労働者1万766人を対象に実施した調査に基づく。回答者は、経営幹部や中間管理職などのリーダーを含む、フルタイム(週30時間以上勤務)のデスクワーカーだ。同組織は回答者に、自らの体験や感情を「非常に悪い」(スコア:−60)から「非常に良い」(スコア:+60)の5段階で評価してもらい、回答をスコア化して分析した。

 変化する世界で組織を率いることは、経営幹部に困難をもたらす。経営幹部は、オフィスワークからテレワークへの急激な変化によって生まれた「新しい働き方に対する従業員からの期待への適応」「ニューノーマル(新常態)に合わせた管理戦略の調整」に苦労している。

 Future Forumの調査によると、経営幹部の回答者のうち、職場環境に対する満足度のスコアは34.2となり、昨年(2021年8月調査)の40.1から約15%低下した。ワークライフバランスのスコアは30.4と、昨年の38.1から20%低下。仕事に関するストレスと不安のスコアも昨年から悪化した。

 中間管理職も働き方の変化を負担に感じている。リーダーの回答者の中では、中間管理職のワークライフバランスのスコアが最も低く、仕事に関するストレスと不安のスコアは最も悪かった。


 次回は、テレワークが従業員の生産性に及ぼした影響を紹介する。

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