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Qlik、クラウドベースのデータ統合サービス「Qlik Cloud Data Integration」を発表TechTarget発 世界のITニュース

Qlikが新たに発表したeiPaaS(エンタープライズ統合プラットフォームサービス)「Qlik Cloud Data Integration」は、データ活用の準備に必要な機能が充実している。その具体的な中身とは。

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 データ統合および分析ツールベンダーのQlik Technologiesは2022年11月2日(米国時間)、eiPaaS(エンタープライズ統合プラットフォームサービス)「Qlik Cloud Data Integration」を発表した。本サービスは組織内に分散するデータやアプリケーションをクラウドで統合し、データのサイロ化(限られた従業員や部署しかデータを閲覧、利用できない状態)を防ぐ。オンプレミスやクラウドサービスといった複数の場所に散らばったデータを、特定の目的に沿って活用できるようにするデータファブリックの考え方を具現化する。

「Qlik Cloud Data Integration」が提供する機能

 Qlikのチーフプロダクトオフィサーを務めるジェイムズ・フィッシャー氏によると、同社がQlik Cloud Data Integrationを開発したのは、複数のアプリケーションに存在するさまざまな形式のデータを統合したいという、ユーザー企業の要求に応えることが目的だ。

 フィッシャー氏は「データ統合は進化している」と言う。企業が導入するアプリケーションの多様化が進んでいることから、複数のアプリケーションとそこに存在するデータの両方を統合することが不可欠になりつつある。「データに大きな比重を置くデータ統合から、企業が使用するアプリケーションがクラウドに存在する世界への転換を目撃している」と同氏は述べる。

 Qlikによると、Qlik Cloud Data Integrationは同社の分析ツール群と同様、特定のクラウドサービスに依存しない。Amazon Web Services(AWS)、Databricks、Google、Microsoft、Snowflakeといったベンダーが提供するクラウドサービスとの連携が可能だ。

 フィッシャー氏によると、Qlik Cloud Data Integrationは、Qlikがクラウドファースト(クラウドサービスを優先的に利用する考え方)の発想に移行していることを示しているという。「Qlikはまず分析機能をクラウドに構築し、今回はデータ統合機能をクラウドに持ち込む」(同氏)

Qlik Cloud Data Integrationは以下の機能を提供する。

  • データの変更を追跡する変更データキャプチャー(CDC)エンジンで、データをクラウドにリアルタイムで移行
  • データモデルとデータ品質ガイドラインの再利用可能なデータパイプラインを通じ、生データを分析可能なデータへ自動変換
  • 組織のデータ資産を整理した目録であるデータカタログと、データが生成されてから現在に至るまでの履歴を追うデータリネージを使い、データの出どころや過去の変更、従業員がどのように意思決定に利用したかなどを特定
  • テンプレートを使い、データエンジニアがさまざまな場所からデータを抽出し、分析用のフォーマットに変換して、データウェアハウス(DWH)に書き出すETL(データの抽出、変換、書き出し)の一連のプロセスと、ワークフローでのカタログ作成を自動化

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