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Appleの“お部屋3Dスキャン”API「RoomPlan」に“クレーム”――その理由とは?Appleの「RoomPlan」でできること【後編】

間取り図作成アプリケーション「Planner 5D」は、部屋の3Dスキャン機能を提供するAppleのAPI「RoomPlan」を活用している。間取り図を素早く作成できるようになったと同時に、クレームも発生した。それはなぜか。

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 「Planner 5D」は、部屋の間取りを2D(2次元)または3D(3次元)でデザインできる、Planner 5D社のアプリケーションだ。AppleのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)「RoomPlan」を組み込むことにより、モバイルデバイスのカメラで部屋を3Dスキャンする機能を実現している。

「RoomPlan」が浴びた“クレーム”とは

 RoomPlanのスキャン機能は、Planner 5Dユーザーが部屋を素早くスキャンすることを支援する。他方で「一部のエンドユーザーからはクレームが寄せられている」と、Planner 5D社の最高マーケティング責任者、マット・クリバシェイン氏は話す。その理由は以下の2つだ。

  1. 「LiDAR」(Light Detection And Ranging)技術搭載デバイスの所有者しかRoomPlanの機能を利用できないこと
    • LiDARはレーザーを使って距離を測定し、対象物をマッピングする技術。「iPhone 12 Pro」以降のiPhoneはLiDARを採用している。
  2. RoomPlanはAppleが提供するものであり、iPhoneユーザーしかRoomPlanの機能を利用できないこと

 クレームが寄せられるものの、Planner 5DにとってRoomPlanは「他の類似機能よりもはるかに有用だ」とクリバシェイン氏は言う。同氏から見て、市場に出回っている類似機能は品質が安定していないというのがその理由だ。

 「高品質ではないもの、ローエンドなものを提供しないのがわれわれの信念だ」と、クリバシェイン氏は主張する。「エンドユーザーにネガティブな体験をさせるくらいなら、GoogleのモバイルOS『Android』で使えるRoomPlanの類似機能の公開を待つ」(同氏)

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