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プリンタはもう“ただの印刷機器”ではない? 変わりゆく企業のオフィス働き方と紙業務の最新動向【第3回】

2023年は印刷分野で新たな動きが顕著になる可能性がある。調査会社Quocircaのトレンド予測を基に、3つの注目動向を紹介する。

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 企業が多様な働き方を取り入れる中で、オフィスや、オフィスにおける印刷にも変化が求められている。調査会社Alumen Consulting(Quocircaの名称で事業展開)が公表した2023年のトレンド予測を基に、3つの注目動向を紹介する。

印刷でもセキュリティを重視

 プリンタや複合機といった印刷機器がセキュリティ機能を標準装備することは一般的になりつつある。今後は印刷関連のソフトウェアやサービスにおいて、セキュリティ確保につながる多様な技術や仕組みが登場し、ベンダーが多層的なセキュリティ対策を提供するようになるとQuocircaは予測する。

「スマートビル」や「IoT」との連携

 企業のオフィスは今後、従業員の生産性を高めたり、従業員間の情報共有や社交の場を提供したりする役割を担う。プリンタの運用管理を担う「マネージドプリントサービス」(MPS)分野のベンダーは、企業がオフィスを見直すことに伴い、ビルの管理にITを活用する「スマートビル」や「IoT」(モノのインターネット)と連携させる仕組みを提供する可能性がある。

業界のリーダーは「データ活用」に着手

 今後、データの価値を引き出すことができるベンダーが印刷業界をけん引することになる。ベンダーはデータに基づいてユーザーの行動を適切に理解することで、関連サービスを提供するタイミングやチャンスを見極められるようになる。印刷機器のOEM(相手先ブランド製造)ベンダーにとってもデータが重要になる。ネットワークに接続するプリンタや複合機からデータを取得し、そこからビジネスに関する洞察を導き出すことが可能だからだ。

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