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Appleの安全神話は揺るぎない? セキュリティ“3つの切り札”の中身:Appleデバイスは「安全」になるのか【前編】
Appleは2023年中に、物理セキュリティキーを使用する機能を含め、3つの新しいセキュリティ機能を提供する。Appleユーザーを狙った攻撃が勢いを増している中、どのように安全性を高めるのか。
Appleは、同社製デバイスを攻撃から保護するための3つのセキュリティ機能を、2023年中に提供開始する。その中には、物理セキュリティキーを認証に使用する機能も含まれる。新しいセキュリティ機能は具体的にどのようなものなのか。
安全性を自負するAppleの“新しい3機能”の中身
Appleが提供する新しいセキュリティ機能は、以下の通りだ。
- Security Keys for Apple ID
- 多要素認証(MFA)を使ったログインの際、認証用として小型の物理セキュリティキーを使用できるようにする
- iMessage Contact Key Verification
- 意図した相手とのみ通信していることを確認できるようにする
- Advanced Data Protection for iCloud
- 写真やメモ、バックアップ用データなど、Appleのストレージ同期サービス「iCloud」にあるさまざまなデータを暗号化する
Appleでソフトウェア開発担当シニアバイスプレジデントを務めるクレイグ・フェデリギ氏は、「当社はデバイスやオンラインストレージにあるユーザー情報を狙うさまざまな脅威を把握しており、危険だと判断したら迅速に対策を講じる」と説明する。フェデリギ氏が強調するのは「『最適なセキュリティをユーザーに提供する』というAppleの方針は揺るがない」点だ。
中編は、Security Keys for Apple IDの機能を紹介する。
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