リモートデスクトップとローカルアプリを別々のディスプレイに表示させる方法:「リモートデスクトップ」でマルチディスプレイを使う方法【第4回】
「リモートデスクトップ」をマルチディスプレイで利用する際、リモートデスクトップとローカル端末のアプリケーションの画面を、それぞれ別のディスプレイに表示させることができる。その方法とは。
MicrosoftのOS「Windows」が標準機能として搭載する「リモートデスクトップ」(ローカル端末で別のWindows端末の画面を操作する機能)では、複数のディスプレイに画面を表示させる「マルチディスプレイ」(マルチモニターとも)を利用可能だ。リモートデスクトップでマルチディスプレイを利用できるようにすることは、エンドユーザーの生産性向上に役立つ。
リモートデスクトップのユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー経験価値)を向上させるためには、マルチディスプレイの設定に加えて、幾つかの設定が有効な場合がある。主要な設定を紹介しよう。
選択したディスプレイのみをリモートデスクトップで使えるようにする
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連載:「リモートデスクトップ」でマルチディスプレイを使う方法
- 第1回:リモートデスクトップでも実は使えた「マルチディスプレイ」 利用する方法は?
- 第2回:Windows機のマルチディスプレイを「リモートデスクトップ」で使う3つの方法
- 第3回:macOS使いが「マルチディスプレイ」のリモートデスクトップでWindowsを使う方法
Windows標準のリモートデスクトップ用クライアントアプリケーション「リモートデスクトップ接続」は、マルチディスプレイを使用する設定を自動的に検出し、利用可能な全てのディスプレイに画面を表示する。こうした仕組みは状況によっては、適切とは言えない場合がある。
例えばローカル端末に3つのディスプレイを接続しており、1つ目のディスプレイをローカルアプリケーション用、2つ目と3つ目のディスプレイをリモートデスクトップ用に使用することを考えよう。これは以下の方法で実現できる。
Windowsのタスクバーにある検索アイコンをクリックし、「mstsc /l」と入力して「Enter」キーを押すと、リモートデスクトップで利用可能なディスプレイのIDを示すダイアログボックスが現れる。この情報を基に、リモートデスクトップの設定ファイルである「RDPファイル」(拡張子が「rdp」のファイル)の設定を変更すればよい。リモートデスクトップで使うディスプレイの設定項目は「selectedmonitors:s:値」だ。値にはディスプレイのIDを列挙する。
ローカルアプリケーションに使用するディスプレイのIDが0、リモートデスクトップに使用する2つのディスプレイのIDが1、2である場合を考えよう。この例では、selectedmonitors:s:値を「selectedmonitors:s:1,2」と設定する。マルチディスプレイの設定項目である「use multimon:i:値」については、マルチディスプレイを有効化するために「use multimon:i:1」と設定すればよい。
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